補聴器は、基本的に小型増幅装置であり、構成部品は下記のとおりです。

  • マイクロホン(マイク)
  • 増幅器 (現在、ほとんどの補聴器がデジタル信号処理を採用)
  • 小型拡声器 (レシーバー)
  • アクリル製またはシリコン製のオーダーメイドのイヤモールドまたはオーダーメイド補聴器用個人毎のシェル
  • 電池

補聴器は機種ごとに対応できる「聞こえ」の範囲があります。ご自分の聴力にあった機種選びが大切です。

聞こえの症状

耳穴型

お客様の耳の形に合わせて作る、オーダーメードタイプです。聴力に合わせて3つの形があります。

マイクロカナルタイプ(CICタイプ)

目立たない超小型タイプで、軽度から中度の難聴の方に適しています。

カナルタイプ

スタンダードタイプで、扱いやすく人気のタイプです。

フルサイズタイプ(コンチャタイプ)

強い増幅が可能で、高度の難聴の方に適しています。

長所
  • 形が小さく、つけていても目立ちにくい。
  • 音を集めるマイクが耳あなの所にあり、違和感の少ない聞こえが得られる。
  • 耳の形状と聞こえの程度に合わせてオーダーメイドが可能。
短所
  • 形が小さく、電池の交換などの取扱いに慣れるまで練習が必要。
  • 聞こえの程度により大型になる場合がある。
  • 本体そのものを耳あなに入れるので、耳アカ除去などのお手入れをしっかりする必要がある。

耳かけ型

本体を耳の後ろにかけて使用し、音がチューブを通って送られる補聴器です。

長所
  • 手ごろな大きさで扱いやすい。
  • 種類や機能も豊富で、軽度難聴の方から中等度・高度の難聴の方まで幅広く対応することが可能。
短所
  • 耳の後ろは汗をかきやすく、補聴器は汗が苦手なのでお手入れをしっかりする必要がある。

オープンタイプ

耳栓に通気孔があり、従来の耳掛け型より小さくて、チューブも細いタイプです。

長所
  • 聞こえにくい音を補いながら、通気孔からも自然音が入るため、嫌な閉塞感が少ない。
  • 形が小さく、つけていても目立ちにくい。
  • 髪型によっては耳あなよりも目立ちにくい。
短所
  • 軽度用なので、中等度・高度の難聴の方には適さない場合があります。
  • 耳の後ろは汗をかきやすく、補聴器は汗が苦手なのでお手入れをしっかりする必要がある。

VIBE

まったく新しい方法で耳にフィットする初めての補聴器です。

長所
  • 聞こえにくい音を補いながら、通気孔からも音が自然に入るため、嫌な閉塞感が少ない。
  • 形が小さく、つけていても目立ちにく、体を動かしていても、しっかりフィット。
  • 耳の後ろにも何もないので、眼鏡などの邪魔にならない。
短所
  • 軽度用なので、中等度・高度の難聴の方には適さない場合があります。

ポケット型

補聴器をポケット等に入れ、コードでつながったイヤホンを耳に入れて使用します。

長所
  • 本体の操作が見ながらできる。
  • 本体が大きく無くしにくい。
  • 補聴器を点検や修理に預けている間の予備に便利。
短所
  • 服装や場面によっては持ち運びに不便な場合がある。
  • イヤホンのコードが邪魔になる。

ボタン型電池は補聴器専用の空気電池を使用します。どちらのメーカーのものでも使用出来ますが、電池品番(パッケージの色でも判別可能)が同じであることをご確認ください。

アナログ補聴器とデジタル補聴器の違いは、音の処理のしかたの違いです。アナログ補聴器は、音をそのまま電子信号として扱って処理し、増幅します。一方、デジタル補聴器は、補聴器内のコンピュータマイクロチップで多チャンネル化や騒音抑制、ハウリング抑制などをデジタル信号で処理を行い、言葉の聞き取りやすさを向上させます。
アナログ方式の場合、細かな調整を行なおうとすると回路スペースが大きくなりやすく、小さな筐体に組み込むことが困難です。しかしデジタル方式なら小さなコンピューターマイクロチップを使用して回路スペースを小さくすることが出来ます。現在は、デジタル補聴器が主流になり、一人ひとりの「聞こえ」に、より小型により高度に対応できるようになっています。

ボリュームレス

小さい音から大きな音まで一定の度合いで大きくする機種は自分でボリューム調節の必要があります。
(リニアタイプと言います。)
小さい音と大きな音で増幅の度合いを自動的に変える機種はノンリニアタイプと言い、ボリューム操作がいらず大きな音に対しても、うるささを感じにくいのが特長です。ただ、最近では、ノンリニア増幅補聴器にもボリューム調整つまみが付いた機種もあります。

会話を聞き取りやすくする機能

最近のデジタル補聴器に搭載されている代表的な機能が雑音抑制。雑音と音声を厳密に区分けする事は出来ませんが、雑音と判断される成分を抑える事により会話の聞き取りが上がります。
ただし、環境雑音も必要な情報であり、会話以外の音が全く無くなると良いというものではありません。

指向性機能

周囲の人たちのざわめき声が聞こえる場合、会話についていくことは至難の業です。指向性機能が搭載された補聴器は、前からの話し声が聞き取りやすくなり、周りや背後から聞こえてくる話声を小さくします。多くの音があるために、集中できないパーティ会場やレストランなど、騒がしい環境で会話の明瞭度を向上させるこの機能の優位性が多くの研究で明らかになっています。

オープンタイプ

耳をなるべく塞がずに外耳道閉鎖効果を抑制、ハウリングは位相反転技術をデジタル処理で実現します。
こうした補聴器の適用は「オープンフィッティング」として広がりを見せ、現在では初期軽度難聴から軽度難聴、ケースによっては中等度難聴の方にも適用が可能となっています。

ワイヤレステクノロジー

テレビを見るときや講演会で演者の話を聞くときなど、生活の場面場面で「聞こえ」を変えて使用したい需要が増えてきており、それに応えるべく、誰にも気づかれずに手元からワイヤレスで補聴器を操作できる、様々なタイプのリモコン対応機種があります。音量だけでなく、環境に合わせて音質を変えたり、他の音声機器とのリンク・プログラムの切り替えが可能なものまであります。

学習機能

学習機能とは、補聴器内のコンピューターが使用者の行った操作を学習することです。希望の音量を記憶するだけでなく、あなたが好んだ大きな音と小さい音のそれぞれの音質を記憶します。
これらのシステムはまた、補聴器がどのように使用されたか履歴を残し、再調整を容易に行うことができるようになります。聞こえの環境が変化したときも、面倒な調節の必要がありません。

※上記は一部紹介です。他にも優れた機能がありますので、お気軽に販売店までおたずねください。

多くの補聴器には防水機能はありません。耐汗性のあるものはありますがシャワーのような水には耐えられません。お風呂やプールでの補聴器の装用は、補聴器の故障の原因につながりますので、おやめください。また、夏など汗を多くかくときは、必要に応じて汗を拭きとってください。
耳の後ろは汗の通り道なので、大量に汗をかく方は耳かけ型は避けた方が良いでしょう。

補聴器から放射される電磁波は微弱で、健康に影響するほど強くありません。

聴力は一般的に40歳ぐらいから衰え始めていると言われています。年をとると誰でも体の機能が衰えるように、耳も体の大事な機能の一部ですから聞く力も衰えてきます。耳からの情報が少なくなりますと言葉や物音を聞き分ける能力も徐々に低下したりします。一言に難聴と言っても色々なタイプがありますので、自分の耳と「聞こえ」のことを知る事が大切です。

「聞こえ」アンケート

本人様用

  • 何度も聞き返す事がある。
  • 健康診断で耳の検査にひっかかった。
  • 相手の顔を見ないと言葉が聞き取りにくい。
  • にぎやかな場所で会話がしにくい。
  • ドアや電話のベルの音が聞こえないことがある。
  • 車や人が近くに来ても気づかないことがある。

周りの方用

  • テレビやラジオの音量が大きい。
  • 話し声が大きい。
  • 最近、聞きまちがいが増えてきた。
  • 呼びかけても気づかない。

「聞き違い」テスト

オウム返しテスト 答える方は目を閉じて出題者の言った言葉を繰り返してください。

※いずれかの質問に該当する場合や聞き違いが多い場合には、何らかの難聴が発生している可能性があります。
耳鼻科医による聞こえの測定を受けてみることをおすすめします。

難聴になる原因は、加齢や病気、音の環境、薬の副作用など様々です。また、原因となる耳の部位によって、難聴の種類や程度が異なります。

伝音難聴

外耳や中耳の損傷や炎症が原因。(耳アカつまりの場合にも起こります。)

音量を増すことで聞き取りやすくなるので、補聴器の使用が効果的です。

感音難聴

加齢や大きな音の聞きすぎによる内耳の有毛細胞の機能低下や、内耳・聴神経・脳の中枢などの感音系の障害が原因です。小さな音が聴き取りにくい、大きな音が響く・ひずむ、言葉が不明瞭などの症状が現れます。補聴器を正しく調整して使えば、かなりの効果が期待できます。

混合性難聴

伝音難聴・感音難聴の両方の症状が現れます。中耳炎が悪化して内耳が冒された場合をはじめ、いくつかのケースがあります。

難聴の程度 聴力閾値
(単位:デシベル dB)
会話可聴力
健聴 0 - 25 dB 支障なく聞き取ることができる。
軽度 26 - 40 dB 特にかなり騒音の大きい場所または音が反響する場所で、小さい音の会話を聞くことができないが、静かな場所では理解することができる。
中等度 41 - 55 dB 特に暗騒音がある場所では、会話を理解するのが困難である。テレビ放送またはラジオ放送の音を聞く際、大きな音にする必要がある。
中等度~高度 56 - 70 dB 会話の明瞭度によって大きく異なる。通常、大きな声であれば会話を聞き取ることはできるが、数人が会話している場合には、聞き取るのが困難である。
高度 71 - 90 dB 通常の会話を聞き取ることができない。大きな声での会話であっても聞き取ることが難しい。叫び声または増幅させた場合のみ理解することができることが多い。
重度 91+ dB 増幅しても会話を理解するのが困難であるか、または聞き取ることができない。

ご家族との会話がスムーズ

ご家族や周囲の方との円滑な会話をサポート。テレビもご家族と同じ音量で楽しめるので、家族だんらんがよりいっそう楽しめます。

趣味や活動の幅が広がります

「聞こえ」の改善で趣味や生涯学習に挑戦できるようになり、旅行への参加も気軽になります。ボランティア活動では、あなたの豊富な人生経験が活かせます。

聞き返しが減って、仕事がしやすい

聴力の衰えは、働き盛りの40代から。仕事での聞き違いはトラブルの原因です。男性の方はぜひご覧ください。

自分に自信がもて、いきいきと暮らせます

難聴がすすむと、ちょっとしたことでもご家族の助力が必要に・・・ 補聴器で「聞こえ」が改善すると、様々なことが自分でできるようになり、自分に自信がもてるようになります。

補聴器は聴力が衰える前の「聞こえ」に戻すのではなく、今の聴力を最大限に活かし、快適な「聞こえ」を提供するものです。
それぞれが要求する「聞こえ」の程度には個人差があり、補聴器を装用する目的、補聴器の装用効果も人それぞれです。100%以前と同じ聴力を取り戻すことは出来ませんが、ご自分に適した補聴器を装用することにより、「きこえ」の不安が解消され、より活動的な生活が送れるようになります。

お客様の聴力に合わせて補聴器を調整していれば、補聴器が原因で難聴が進行することはありません。
最近のデジタル補聴器は大きな音が入らないように安全面でも考慮されてます。ただ、聴力に合わない設定の補聴器や、音が常に大きすぎる状態で長時間補聴器をつけているなど間違った使い方をしていると、聴力を低下させる場合がありますので、適正な設定に調整することが大事です。調整・相談は販売店までお気軽におたずねください。

左右の聴力に差がない方は両耳装用をおすすめします。両耳で聞く事で、「聞こえ」はより自然になります。
耳も目と同じように2つあります。補聴器もメガネと同じように両耳装用によって音の方向性・立体感・明瞭感が得られます。

両耳装用のメリット

  1. (1)音の方向がわかる
    会議等でどちらの方向から話かけられたかがわかる。後ろから近づく車、自転車の方向がわかり、外出しても安全です。
  2. (2)聞きたい音が、よりはっきり聞こえる
    両耳で聞くと、聞きたい小さな声も大きく、はっきり聞こえる。
  3. (3)それぞれの耳の補聴器の音量をそれほど上げなくても聞こえるので、雑音も少なく、疲れず聞きやすい。

補聴器をつけると、普通の声の大きさがちょうど良く聞こえるようになりますので、あまり大きな声で話す必要はありません。言葉を理解して頂くためには大きな声を出すのではなく、相手の顔を見ながらゆっくりはっきり話しかけることが有効です。大きな声で話しかけると、音が割れて逆に聞き取りづらいことがあります。

初めて補聴器を使う方、補聴器の買い替えの方、それぞれに補聴器に慣れるまでには時間が必要です。
また、今までの補聴器の装用経験や「きこえ」の程度により個人差があり、一人ひとり異なります。
補聴器に慣れないうちは、補聴器の音を必要以上に大きくすると、疲れることがあります。

補聴器の装用が初めての方は

  1. (1)静かな室内で1日数時間程度の装用からスタート。
  2. (2)向かい合って、一対一の会話を行い、会話音と周りの環境音の聞き分けを感じましょう。
  3. (3)テレビやラジオの音量を家族の会話と同じくらいに合わせて音に慣れましょう。
  4. (4)レストランなどで複数の人と話し、話を聞きたい人に注意を集中してみてください。

のステップで補聴器の音に慣れていただくことをおすすめします。

電話は相手の顔の表情が見えず、会話が聞き取りにくい場合があるので、静かなところで電話しましょう。補聴器をつけて電話する場合は、補聴器のマイクから2~3cm程の距離に受話器を近づけなければ、 電話からの音声が聞こえません。

耳あな型補聴器の場合

受話器を普通に耳にあててご使用ください。

耳かけ型補聴器の場合

耳かけ型補聴器の場合は、普通に耳にあてても音が補聴器に入らないので、よく聞こえません。補聴器の上部にマイクがありますので、この部分に受話器を上にずらして近づけるようにしましょう。

ポケット型補聴器の場合

補聴器を受話器の近くに持っていき、マイクに近づけるようにしましょう。受話器を逆手に持つなど、少し工夫が必要です。

携帯電話使用の場合

携帯電話の種類にもよりますが、携帯電話に対応した補聴器だと問題なくご使用できます。

これはハウリングという現象です。補聴器で増幅された音が耳あなから漏れてマイクに戻ると発生します。この場合は受話器の位置を少し変えてみて、ハウリングが起こらない位置を探してください。
どうしても、鳴る場合はお買上いただきました販売店にご相談ください。

騒音下では言葉の聞き取りは健聴者でも難しいものです、話し相手になるべく近づき正面で会話するようにしましょう。
ただ、極めて大きな騒音のある環境では耳を傷める場合もありますので、場合によっては補聴器を使うことをおすすめしません。ご自分の「聞こえ」の程度に合った補聴器で、きちんと調整されている分には問題はなく、通常の街中の騒音程度でしたら全く問題はありません。
指向性機能が搭載されている補聴器の場合、周囲に多くの音がある中でも会話が聞き取りやすくなるものもあります。

補聴器は、使用者の「聞こえ」に合わせて、機種の選択やフィッティングを行うため、補聴器が音を増幅する度合いも異なります。ですから、他人の「聞こえ」に合わせて調整した補聴器を使うことはできません。
また、オーダーメイド補聴器(耳あな形)、耳かけ形補聴器を使用する際のイヤモールド(オーダーメイド耳せん)も、お求めになった方の耳の形に合わせて作っていますので、他人の補聴器を使うことはおやめください。

人体に悪影響を及ぼしたり、補聴器が故障する原因になるので必ずはずしてください。
※ご不明な時やさらに詳しく知りたい場合は医師にお尋ね下さい。また受診時は医師の指示に従って下さい。

補聴器用電池は、空気電池というもので空気中の酸素を使って発電しますので、空気の取り入れ口(空気孔)があります。
そして、その空気孔に空気が入って電池として機能するようになっています。使用前の補聴器用電池には孔をふさぐシールが張られており、空気が入らないようになっています。一度、シールを剥がすと、その時点から放電状態が続きますので、使用していなくても、ある一定期間を過ぎますと電池がなくなります。電池のシールを剥がした後は最後まで使い切ってください。

使用済みの補聴器用空気電池は、お求めになった販売店にお持ちいただければ、販売店経由で電池工業会に返却します。

補聴器は小さな精密器械ですので、基本的には購入された販売店で、お手入れやクリーニングをしてもらうことをお勧めします。補聴器を使用していないときは、専用の乾燥ケースに保管することが基本です。乾燥ケースに入れるときは、電池は本体から取り出して、本体の電池収納部を開放して補聴器の中まで通気する状態で入れ、乾燥ケースのキャップをしっかりと締めてください。

  • ※電池は乾燥ケースには入れないでください。
  • ※乾燥剤の粒の色が青から赤に変色したら交換時期です。

耳あな形補聴器の場合

「聞こえ」が悪くなる原因は、音の出る孔に耳アカが詰まっている場合がほとんどです。ときには、音を拾う補聴器の表の部分の小さな孔のマイクの部分にも、手アカやゴミ等がつまっていることもありますから、耳アカを点検し、除去してください。また、「聞こえ」が不安定なときは、電池接片を点検してみることも必要です。電池接片に電池のシールの糊が付着し、接触不良をおこしていることもあります。

また、冬など寒いときに湿気にさらされると、音孔部分が結露することもあります。この場合は乾燥剤等で補聴器を乾燥させ水分を除去します。

これらのお手入れは、お買上いただきました販売店での定期店点検時にも行いますのでお気軽にご依頼ください。

耳かけ形補聴器の場合

耳かけ形補聴器は本体とは別に、耳に入れるイヤモールドや耳せんに耳アカや汚れが詰まっていないか確認し、除去しましょう。耳かけ形補聴器の本体の場合は、耳にかける部分(フック)の根元に汚れが生じていることがあります。そのときは、アルコール等に浸した綿等で除去しましょう。ひどいときは、販売店で交換する必要があります。

また、冬場など、外気温が下がると、補聴器本体から音を耳に伝える音道部分のチューブに温度差による結露で水が溜まる場合があります。結露が生じた場合はチューブをはずし、水滴を取ってください。夏場は、汗が補聴器に付着するので、故障が多くなります。乾いたハンカチや、やわらかい布でこまめにふき取ることをお勧めします。

ポケット形補聴器の場合

イヤモールドや耳せんの中に耳アカが詰まっている場合は、イヤモールドや耳せんをはずし、ブラシで耳アカを除去してください。

また、補聴器本体のマイク部分にホコリや汚れが付着しますと音が出ないか、弱くなります。ブラシでマイク部分の汚れを除去してください。

  • ※補聴器をご自分でお手入れする場合は、各メーカーの補聴器の取り扱い説明書に従って行うことをおすすめします。
  • ※ご自分でお手入れをする場合は、補聴器の落下のによる損傷を避けるため、布などのやわらかいものの上で行ってください。
  • ※補聴器の種類によりお手入れの方法は違いますので、お使いの補聴器別のお手入れ方法をご参照ください。

掃除や保管方法などを家族の方が理解していることは、補聴器使用者の大きな支えとなります。本人が理解できない場合は、保護者が理解をして装用を促すことが大切です。

補聴器の点検は、使用頻度や使用環境によって違いますが、3ヶ月に1度程度、購入された補聴器店で点検やクリーニングをされると、補聴器の長持ちにつながります。補聴器は汗、湿気、ホコリ等の原因により、故障につながることが多くありますので、定期的(2年に1度程度)に、メーカーでの分解掃除(オーバーホール)をすることをお勧めします。特に、耳かけ形補聴器は汗等により、補聴器内部が腐食しやすいので、分解掃除が大切です。お買上いただきました販売店を経由して行います。

補聴器の寿命は平均5年と言われてますが、日々のお手入れや聴力の変化で長くも短くもなります。取扱いが悪ければ1年や2年で故障する場合もめずらしくありません。一方、大切に使われている方の中には、10年以上故障がなくご使用の方もおられます。
また、補聴器は耐用年数以外にも使用者の聴力の変化によっても効果が薄れて行き、十分な効果が得られなくなることがあります。多くの補聴器は聴力の変化に対処できるようになっていますが、ある範囲を超えた変化には買替えが必要な場合もあります。

保障の内容や期間はメーカーや機種により異なります。くわしくは販売店におたずねください。

各メーカーとも、補聴器の補修部品は、その補聴器が製造中止、もしくは、販売完了になってから5~7年間は保有しているのが一般的です。(補聴器の補修部品の保有期間については特に法律で定められていないので、補修部品の保有期間は各補聴器メーカーによって異なります。各補聴器メーカー、もしくは、お買上いただきました販売店にお確かめください。)

聞こえの低下の原因は様々です。難聴の状態や原因を知るためにも、まずは耳鼻科医での聴力測定・診察をお勧めします。

耳鼻科医から薦められたら、なるべく早く補聴器使用をスタートすると利点が大きいです。補聴器の使い始めには「慣れ」が必要ですので、早く使い始めれば順応もしやすく効果も早く現れます。

補聴器は医療機器として認可が下りているものを言い、そうでないものをものを集音器といいます。補聴器のフッティング(個人の耳の特性に合わせる調整)は主に次の3つが行われます。

  1. (1)使用者が聞こえにくい周波数の音を他の周波数より強く増幅する。
  2. (2)音の最大レベルをうるさくないように制限する。
  3. (3)使用者の難聴の度合いに合わせて増幅の度合いを設定する。

補聴器は医療器具です。相談・測定・選定・調整・アフターフォローの全てができる専門の取扱店で購入しましょう。

補聴器選び7つのステップ

※次の症状に該当する方は、補聴器を使用する前に、必ず耳鼻科医の診察を受けてください。

  • 急な難聴(きこえの変化)
  • 耳だれ、耳の中の痛み
  • めまい、頭痛、湿疹など

以下のメーカーの補聴器を当社では取扱しております。

※オーティコン・フォナックは一部店舗のみの取扱です。

補聴器の価格差は補聴器に搭載されている機能、性能の違いです。価格の高い補聴器は雑音を抑制する最新の機能や、自動的にハウリング(ピーピー音)を抑える機能、ご自分の声がより自然に聞こえる機能、そして、一人ひとりの聴力にあわせて音質を、きめ細かく調整できる機能等が搭載されています。
また、一般的に耳あな形補聴器は一人ひとりの耳の形状や「きこえ」の程度に合わせて、オーダーメイド(手作り)で製造されますので、耳かけ形に比べ高価になります。(耳あな形補聴器の中でも、目立ちにくいマイクロカナルタイプの補聴器は、さらに高価な場合があります。) 愛眼では、価格よりも、お使いになる方の「聞こえ」の程度と目的に合った機種を選ぶことをおすすめしています。

補聴器はお一人ひとりの聴力に応じて、その使用者個人専用に機種を選定・調整し、使用者の耳に合わせて初めてその性能を発揮します。プレゼント用としてご購入をお考えの場合、皆様お揃いで御来店ください。

補聴器は、その性質上「医療ではなく生活に要するもの」というのが国税庁の見解だそうです。老化現象により、耳が遠くなったために購入した補聴器は、医療費控除の対象外です。医師の指示により、難聴の治療に必要として診断し、その処方箋にもとづき補聴器を購入した場合のみ医療費控除の対象になります。詳しくは医師とご相談ください。

日本において、補聴器購入は健康保険では対応できませんが、自立支援法などの制度があります。愛眼の一部の店舗では補聴器に関する福祉制度に対応しております。福祉制度の内容につきましてはお住まいの市区町村の自立支援法担当窓口にお問い合わせ下さい。

補聴器はお使いになる方の聴力だけでなく、環境や感覚にも合わせる必要があります。お使いになる様々な状況での試聴は難しいので、販売員は補聴器の器種を選ぶときに細心の注意を払います。販売員と、しっかりと相談した上で補聴器をお選びください。

補聴器は使い始めてから快適に使用できるまで、ある程度の調整と訓練を要します。また補聴器に慣れている方も、体調や聴力の変化、使用環境など様々な原因で「聞こえ」が変化することがあります。使い始めのフィッティングとその後のアフターサービスこそ、補聴器の価値を左右するものだと考えています。

  • フィッティング=「聞こえ」の状態に合わせて、最も聞きやすい状態に調整すること。
  • アフターサービス=補聴器の修理・点検や、聴力が変わった場合の、それに対応した再調整など。

困ったことや不安なことがありましたらお買上いただきました販売店にご相談ください。

使用環境による故障

補聴器は湿気の多い場所での使用により故障する場合があります。例えば、調理師の職場のような厨房の中、漁師さんの仕事など水がつきやすい環境です。

汗による故障

耳かけ形補聴器は耳にかける補聴器なので、夏など汗をかきますと、耳の後ろに流れる汗が補聴器本体の中にしみこみ部品が腐食するケースがあります。汗で補聴器が湿った場合は、乾いたハンカチややわらかい布等でふき取り、乾燥剤の入ったケースに保管することをお勧めします。

耳アカによる故障

耳あかが音の通り道(音道)に詰まることにより起こる故障です。爪楊枝などの細い棒で音がでる孔を掃除してください。

落下衝撃による故障

各補聴器メーカーは、補聴器の落下テストを行いながら開発をしておりますが、落下による衝撃は補聴器に大きなダメージを与えますので、普段からできるだけ、硬いもの(コンクリート、床)の上に落とさないようにご注意ください。

劣化による故障

耳あな形補聴器、耳かけ形補聴器のレシーバーやマイクに使われているゴム製、ウレタン系の部品は経年変化や化学的変化で使っていると劣化をおこし、ご使用になればなるほど、劣化は進みます。ご購入された販売店で定期的な点検・部品交換をすることをお勧めします。

結露による故障

冬場になりますと室内温度と外の温度の違いにより、窓に水滴が付くことがあります。同じように補聴器でも耳の中の温度と、耳の外にある補聴器本体に温度差が生じ、補聴器の音孔部分や、耳かけ形補聴器の音を導くチューブ内に水滴が溜まることがあります。これによって補聴器の音が弱まったり、音が出なかったりする場合があるので、補聴器の保管を徹底するか、水滴が補聴器内部に侵入すると機械自体が故障する恐れがありますので、お買上いただきました販売店でお手入れをすることをお勧めします。

これはハウリングという現象です。補聴器で増幅された音が耳あなから漏れてマイクに戻ると発生します。密閉していないのに、常にハウリングが鳴やまない場合は、耳かけ形ならば特注耳栓(イヤモールド)、オーダーメイドタイプならば、補聴器の形(シェル)を作り替える必要もあります。その場合は補聴器をお買上げいただきました販売店に一度ご相談ください。

原因は補聴器が耳の穴をふさぐ事によって起こる場合があります。使用していくうちに徐々に慣れていきますが、対策として、耳あな型補聴器の場合は空気孔(ベント)を大きくする、耳かけ型では耳栓を小さくする、あるいは低音域の調整をすることで改善する場合があります。閉塞感が気になる軽度の方には、耳の穴をなるべく塞がないオープンタイプ補聴器がおすすめです。お買上げいただきました販売店店一度ご相談下さい。

補聴器をつけると、今まで聞こえなかった音が聞こえるようになるため最初は気になるかもしれません。原因は小さい音が聞こえにくいのに大きな音はうるさく感じる(補充現象といいます)ためです。解決策はいろいろありますが、高音域を調整することで改善する場合があります。お買上げいただきました販売店で一度、ご相談下さい。

耳あな形補聴器にとって耳アカつまりは大きな問題です。補聴器から音が出る孔に耳垢がつまりますと、補聴器が正常に機能していても正常に聞こえなくなり、故障と勘違いされる方も多くおられます。耳あな型補聴器の多くは耳アカ除去・防止チップの交換が簡単にできるような工夫が施されています。耳アカには粉状タイプや飴状タイプなど除去することが困難なものもありますので、対処法、補聴器の掃除の仕方、チップの交換はご購入された補聴器店にご相談ください。

基礎知識