【医師監修】その症状、眼精疲労かも?自分でできるツボマッサージ方法

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【医師監修】その症状、眼精疲労かも?自分でできるツボマッサージ方法
家で過ごす時間が増えているなか、パソコンやスマートフォンの画面を長く見続けている時に、目の痛みや疲れ、頭痛などを感じたことはないでしょうか?このような症状は、眼精疲労によって引き起こされている可能性があります。今回は、眼精疲労の原因や主な症状、眼精疲労に効くツボマッサージの方法を日比谷トータルクリニック副院長の中村仁美先生に教えていただきました。

事実、多くの人が目の疲れを感じている

2020年3月に30〜50代の男女1277名を対象に行った、眼精疲労に関するアンケートのデータをご紹介します。

全体では84%もの人が、眼精疲労を感じている・やや感じていると回答。性別や年代別にみても、眼精疲労を感じている・やや感じているの割合が圧倒的に多い傾向にあります。

デジタルデバイスを見る機会が増えたこともあり、目が疲れていると感じている方は多いようです。

眼精疲労が起こるメカニズム

眼精疲労とは

目を使いすぎることによって、目の疲れや痛みなどの違和感・不快感に加え、疲労感・頭痛・肩こりなど他の身体的症状を伴う状態を眼精疲労と呼びます。

眼精疲労の原因

眼精疲労の主な原因は、目を酷使すること。テレビを長時間見続ける、パソコンやスマートフォンで長時間作業をするといった習慣が原因で眼精疲労になるケースが多いといわれますが、その環境も重要です。

照明のちらつきやパソコン画面への映り込みといった光刺激がある環境や、空調機などの風が当たって目が乾燥する場所での作業は、目の疲労を悪化させる一因となります。
また、紫外線・ハウスダスト・室内の化学物質・周囲の騒音などが眼精疲労に影響することも。さらに、合わないメガネやコンタクトレンズ(カラーコンタクトレンズを含む)を使用したり、コンタクトレンズを長時間装着したりなど、目に負担をかけることも眼精疲労につながります。
その他、精神的なストレスによる自律神経の乱れから涙の量やまばたきが減り、眼精疲労が起こる場合もあります。

さまざまな病気のサインとして表れる眼精疲労

眼精疲労は、屈折異常(近視、遠視など)やドライアイといった目の病気や、目とは関係のない全身の病気の一症状として発症することもあります。近年では、パソコンやスマートフォンなどのディスプレイを用いた長時間作業によって目や身体、心に影響が出るVDT症候群(Visual Display Terminals症候群)の一つとして発症する人も増えてきています。

眼精疲労になると、休息や睡眠をとっても目や全身の症状が十分に回復しえない状態になってしまいます。眼精疲労の原因は多岐に渡るため、正確な原因を突き止めたうえで、治療方針を立てることが大切です。
また、日常生活における目の酷使も眼精疲労につながるリスクを伴うため、生活スタイルにも目を向けるよう心がけましょう。

眼精疲労の症状

眼精疲労になると、下記のような症状が身体に表れます。このような症状が出始めたら、早めに対処しましょう。


・目が重い
・なんとなく目が痛い
・まぶしい感じがする
・目がかすむようになる
・目が乾く
・白目が赤く充血する
・まぶたがピクピクする
・まばたきが多くなる


・寝ても疲労感が取れない
・頭痛
・首や肩のこり
・イライラ感
・吐き気

自分でできる眼精疲労改善ツボマッサージ

眼精疲労の改善にはツボマッサージが有効といわれています。簡単にできるセルフマッサージ方法を覚えて、目の周りをしっかりとほぐしましょう。

攅竹 目の充血に効くツボ
太陽 頭痛や目の疲れに効くツボ
承泣 目の充血に効くツボ
魚腰 目の充血やまぶたのひきつりに効くツボ
睛明 眼科疾患に効くツボ
瞳子髎 頭痛や眼科疾患に効くツボ
四白 目の充血や腫れ痛みに効くツボ

マッサージの方法

マッサージの際、特に道具は必要ありません。
手指の腹部分でツボをゆっくりと押しながら小さな円を描きます。この時、爪を立てないように注意し、気持ちいいと感じる程度の強さを意識しましょう。ツボごとに10~15回程度を繰り返し押すと目の周りがすっきりとしてきます。

マッサージは入浴後など、血行が良くなって心身ともにリラックスしているタイミングがおすすめです。集中してマッサージすることも大切なので、自身が落ち着ける静かな環境でおこないましょう。

眼精疲労になる前に疲れ目を予防しよう

先述したように、日常生活における目の酷使も眼精疲労につながるため、パソコンでの仕事など目使う作業の環境や時間を工夫しましょう。また、コンタクトレンズや眼鏡を着用している方は、自身に合ったものを選ぶことが大切。目を休ませる時間をしっかり確保するなど、日常生活の過ごし方に日々注意を払い、目の酷使を避けることが疲れ目の一番の予防といえます。
目が疲れているなと感じる時は、今回紹介したマッサージをおこない、疲れ目をいたわりましょう。

日比谷トータルクリニック 副院長 中村仁美先生

北里大学医学部卒業。都内大学病院にて初期臨床研修修了、都内総合病院にて皮膚科後期研修医修了後、2016年に皮膚科専門医を取得。

都内近郊クリニックを中心に皮膚科・美容皮膚科外来を担当する傍ら、横浜元町LUNAクリニックにて漢方医の研修をおこない、漢方専門医の資格も持つ。現在は、日比谷トータルクリニック副院長を務める。