猫モチーフのメガネ「ねころりんシリーズ」で保護猫を支援

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猫モチーフのメガネ「ねころりんシリーズ」で保護猫を支援
8月8日は世界猫の日。世界最大の動物愛護団体である国際動物福祉基金(International Fund for Animal Welfare:IFAW)によって、2002年(平成14年)に制定されました。「猫のおかれている環境に関心を持ち、保護猫を救おう」「猫に安全な生活を提供しよう」といった、猫の福祉に関して思いを寄せる日とされています。
愛眼のオリジナルブランドメガネ「ねころりんシリーズ」は、猫や犬をモチーフにしたデザインで大人気のシリーズ。愛眼では、この「ねころりんシリーズ」のメガネやサングラスを通して、保護猫支援を行っています。今回は、愛眼が行っている保護猫支援活動とともに、動物愛護団体「アルマ」へのインタビューで伺った、保護活動の内容や保護猫の現状、課題などを紹介します。

愛眼が「ねころりんシリーズ」を通して、保護猫支援を始めたきっかけ

愛眼が保護猫支援を始めたのは、2023年2月。「ねころりんシリーズ」のプロモーションを進めるなかで、毎年多くの猫が殺処分されている現実を知ったことがきっかけです。環境省の統計資料 「犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況」によると、2021年4月1日~2022年年3月31日の猫の殺処分数は1万1,718頭。100万頭以上殺処分されていた時代に比べると減少傾向にあるものの、まだまだ多くの猫が悲しい末路を辿っています。

『お客さまの暮らしを、より快適に、より豊かにする』ことを経営理念とする愛眼では、誰もが快適に暮らしていける社会の実現に向けて、様々な社会貢献活動に取り組んでおり、これまでも「見えることの大切さ」の支援として、盲導犬訓練所への寄付活動を行っていましたが、猫の殺処分の現状を知ることで『私たちの家族やパートナーである猫のためにも何か力になれないだろうか』と考えるように。「ねころりんシリーズ」は猫好きの方に支持されている商品ということもあり、そんな猫好きの方と一緒に、寄付というかたちで少しでも猫を助けるお手伝いができれば、との思いから、「ねころりんシリーズ」を通しての保護猫支援を始めました。

ねころりんシリーズとは?

「ねころりんシリーズ」とは、愛眼オリジナルのメガネやサングラスで、猫や犬をモチーフにしたかわいいデザインが特徴です。「メガネをかけたまま寝落ちしたら、体の下敷きになって壊れてしまった」というメガネあるあるを解消するために考案され、コロリンと寝落ちしても安心な弾力性&復元力を備えている「ねころりん」が主軸となったシリーズです。

「ねころりん」以外にも、首にぶらさげられるタイプの「にゃんブラン」、こめかみでホールドできるタイプの「ねころりんショート」など、様々な機能をもったメガネが続々登場!猫の色や模様をモチーフにしたクロネコやトラネコ、人気の猫種をモチーフにしたアメリカンショートヘアーやロシアンブルーなど、さまざまな種類を取り揃えており、猫好きの方に好評の商品です。

愛眼の保護猫支援活動

愛眼では、動物専門の寄付サイトを運営する中間組織である「公益社団法人アニマル・ドネーション(以下、アニドネ)」を通し、ねころりんシリーズの売上の一部を寄付として、犬猫の保護活動を行っているアニドネの認定団体に届けています。

アニドネは、動物専門の寄付サイトを運営する中間支援組織。保護施設や団体の運営はできないけれど、間接的にでも動物を支援したいという想いから、立ち上げられました。

具体的な活動内容は、動物の保護活動を行っている認定団体と、動物のために寄付したい人達をつなぐこと。「どのような団体や活動を支援したら良いのか分からない」という声に応え、厳正な審査を経て認定された団体へ寄付を届けています。

日本では、多頭飼育崩壊や野良犬・猫など、まだまだ多くの犬・猫が厳しい環境にいます。アニドネでは、人と動物がより幸せに一緒に暮らせる環境をつくることを目標とし、日本の動物福祉をトップレベルにするための活動を支援しています。その一環として、動物福祉について共に考え、アクションを呼びかける「AWGs(Animal Welfare Goals)」というプロジェクトを展開し、犬や猫に関するさまざまな情報発信を行っています。

動物愛護団体「アルマ」でインタビュー!活動内容・寄付金の使い道について

ねころりんシリーズのプロモーションリーダーを務める愛眼・吉田が、アニドネの認定団体である「アルマ」にお邪魔してお話を伺いました。アニドネの寄付金を受けている動物愛護団体では、どのような活動を行っているのか、また寄付金をどのように使っているのかをインタビューを通して紹介します。

愛眼・吉田:活動を始めたきっかけを教えてください。

アルマ・竹本:20年以上前、猫緊急掲示板のサイトで「草加市の公園で、子猫が段ボールで捨てられている」という投稿を見つけたのがきっかけです。居ても立っても居られず、その猫に会いに行って保護しました。

その後、その猫を病院に連れていったり、里親を探したりするなかで、犬猫の殺処分数が(当時)全国で50万頭近いことを知りました。さらに、動物愛護センターに持ち込まれた子猫がその日に処分されていることなど、猫の悲しい現実について深く知り、それから動物愛護センターに登録し、猫の引き取りを始めました。

愛眼・吉田:私達もこのねころりんのプロモーションをするまで、なかなかこういった現実を耳にする機会がありませんでした。現在アルマではどんな活動をおこなっているのでしょうか。

アルマ・竹本:現在は関東圏の動物愛護センターに収容された犬、猫を保護する活動をしています。2002年より、地域猫のTNR(※)を開始、その後、順次、関東圏動物愛護センターに登録して、センター収容された犬猫の引取を行い、これまで5000頭を超える犬・猫を保護、譲渡してきました。今日お越しいただいたこのシェルターは、主に中型のMIX犬を引き取れるようにしたものですが、交通事故によるケガや病気を患った猫を治療して保護するなど、さまざまな犬・猫を引き取っています。

また、動物愛護センターの対応とは別に多頭飼育崩壊など、個人の家庭で犬や猫が増えてしまったという相談を受けて引き取りを行う場合もあります。その他にも、飼い主の高齢化で飼えなくなってしまったケース、先住猫がいるなかで1頭迎えたけれど相性が合わず、引き取ったケースもありますね。

※TRAP(つかまえる)、NEUTER(不妊手術する)、RETURN(元の場所に戻す)の略称で、外で暮らす猫の繁殖を防ぎ、地域で見守る活動。

愛眼・吉田:多頭飼育崩壊の話はニュースなどでも聞いたことがあります。こういった相談は増えているのでしょうか?

アルマ・竹本:多頭飼育崩壊は昔からありますね。つい最近も、猫30頭以上の多頭飼育の相談が3件ほどありました。小型犬であればわりと需要が多く譲渡先があるのですが、猫の場合は「成猫よりも子猫がほしい」という声が多く、譲渡先が少ないのが現状です。避妊・去勢手術のお手伝いはできるのですが、スペースの関係上引き取りの対応が難しく、どこの動物愛護団体も頭を悩ませている問題です。

愛眼・吉田:なるほど。保護できる数には限りがあるので引き取りたいけれど引き取れないという状況なのですね。続いて、寄付金はどのように使用されているのでしょうか?

アルマ・竹本:主に医療費に充てさせていただいています。具体的には、ワクチンや避妊・去勢手術、病気やケガの治療費などです。アルマでは病気をもった猫や交通事故にあった猫も引き取っているので、治療費が結構かかっていますね。

愛眼・吉田:人間と同じく、治療にはお金がかかりますよね。今日もここに交通事故にあって入院していた猫ちゃんがいますよね。

アルマ・竹本:そうなんです。この猫も助からないかもしれないと言われていましたが、数ヶ月入院し治療した結果、今ではここで暮らせるようになりました。病院代や治療費は無料という訳にはいかないので、こういったところで寄付金を使わせていただいています。

愛眼・吉田:ちなみに、ペットシーツやペットフードはどのようにされているのでしょうか?

アルマ・竹本:こちらで購入することもありますが、寄付していただくことも多いです。例えば、飼われていたペットが亡くなって、不要になったものなどをいただくなど。また、通販サイトの保護犬・保護猫支援プログラムに登録しているため、そちらから支援いただく場合もあります。

愛眼・吉田:もう1つ気になっていたことがあるので質問させてください。私の実体験なのですが、お隣さんから「野良猫がガレージで子猫を産んでしまったけどどうすればいいんだろう」と相談を受けたことがあり、その時は知識もなく行政に連絡を入れるのか保護団体に連絡を入れるのか迷ってしまいました。また、私も自宅で飼うことができず…その後、母猫も子猫もいなくなってしまったのですが、あの子猫たちはどうしたんだろう、どうするのがベストだったのかな…と数年たっても気になっています。家族として猫を迎えるのが難しい場合、何か個人としてできることはあるのでしょうか。

アルマ・竹本:野良猫が子猫を産んでしまった場合、可能であれば、子猫が離乳を迎えるまでは母猫と一緒にその場で過ごさせてあげてほしいです。とはいえ、なかなか難しいですよね。なので、個人で行っていただけることとしては、お知り合いに動物愛護団体や猫・犬の現状を広めていただくことだけでも支援につながると思います。特に、猫の苦手な方にこそ現状を知っていただきたいと思っています。また、団体によっては不要になったタオルや毛布などの物の寄付を募っているところもあるので、ペットフードやシーツだけでなく、そういったものも送っていただけると助かりますね。

愛眼・吉田:アルマでは里親会を行なっているとのことですが、開催頻度や参加者の様子を教えてください。

アルマ・竹本:毎週日曜日の13~15時に「オープンシェルター里親会」を行っており、里親希望、ボランティア希望の人に足を運んでもらっています。犬の場合は、他会場で行っている外部の里親会に参加することもあります。

子猫を見に来られる方が多いのですが、なかにはお留守番ができるようにと、大人の猫を希望される方もいます。また、ご自身の年齢や猫の寿命が20年近いことを考えて、「最後まで面倒が見れるように」と5~6歳の猫を希望される場合もありますね。

愛眼・吉田:里親になるのに条件などはあるのでしょうか?

アルマ・竹本:条件はいくつかあり、たとえば、乳幼児のいる家庭やご家族が妊娠中の家庭では、里親になるのを待っていただいています。お子さんが猫アレルギーなどを持っていて、途中で飼えなくなるのを防ぐためです。お子さんが成長されて、アレルギーの耐性などが分かってから飼うのでも遅くないとご案内してますね。また、単身者やご高齢の方は、保証人を立てていただくようお願いしています。ご自身になにかあったときに、猫が取り残されてしまうのを防ぐためです。

室内飼いも必須としています。一昔前は猫が家と外を行き来していましたが、交通事故や猫エイズの感染症リスクなどを考えると、猫の外出は危険なためです。

その他にもいくつか条件があり、「動物愛護団体は里親の条件が厳しい」というイメージを持たれがちなのですが、猫の幸せや安全を守るための条件なので、ご理解いただけると嬉しいです。

愛眼・吉田:猫の幸せを考えていらっしゃるということですね。最後に今後の課題と支援活動の目標を教えてください。

アルマ・竹本:多頭飼育崩壊など、猫の引き取りの相談が多いのですが、現状シェルターのキャパシティが足りていません。単純にシェルターを増やしたり、広くしたりすれば解決する問題という訳ではないので、避妊・去勢手術を進めて、繁殖を抑えていくしかないのかなと感じています。また、家庭状況により、避妊・去勢手術を無償で提供するような仕組みができるといいなと思っています。高齢者の方がご自身の体調などの理由で飼育を継続できなくなってしまったという相談も多く、対応が遅れてかわいそうな思いをする子もいるので、そういったケースへの対応も上手くできないかと模索中です。

保護猫の支援活動は「知ること」から

動物福祉の考え方が広まる現代でも、殺処分されてしまったり、悲しい思いをしている猫はたくさんいます。まずは、自分が「知って」、周囲にも「知ってもらう」ことが大切です。猫を家族として迎えられなくても、保護猫の現状を発信すれば譲渡先を探す手伝いとなり、動物愛護団体に寄付をすることで運営を支援することにつながります。愛眼も「ねころりんシリーズ」を通して、これからも寄付や、情報を広めるといったかたちで保護猫支援を続けていきます。これを機に、身近な動物である猫の未来について考えてみませんか?

<番外編>愛眼スタッフの保護猫エピソード

愛眼には猫好きのスタッフがたくさんいます。なかには猫を保護して家族として迎え入れているスタッフも。今回は特別に、保護猫を飼っているスタッフに愛猫との出会いなどを語ってもらいました。

エピソード①店舗のそばで子猫を見つけて/龍地区長&シオ

店舗のそばで、まだ生まれてまもない子猫に出会ったことがきっかけです。近くに親猫がいないかどうかしばらく見守っていましたが、親猫が現れることはありませんでした。

かなり弱っていて片目もつぶれているようにも見えたため、そのまま放っておくのも心配で、家族と相談のうえ我が家に迎え入れることにしました。動物好きの娘が「シオ」と名付けました。

病院に連れていくと、ちゃんと片目も開くようになり、今では元気に過ごしています。どのような経緯があって、生まれてまもない子猫が1匹でいたのかはわかりません。状況的に、捨てられてしまった可能性が高そうですが、不幸な道をたどることになる犬や猫が1匹でも少なくなることを願っています。

エピソード②偶然と思えない出会いから/京都ヨドバシ店 西村さん&ぜん

16年一緒に暮らしていた先代の猫も、私が小学生の時に登校中に保護した猫でした。「ぜん」と出会う2年前に先代が虹の橋を渡り、新しい家族を迎えるにあたって"保護猫から探す"という選択は自然な流れだったように思います。

まだ生後2ヶ月だった「ぜん」と出会ってすぐ、その場で「この子にします」と、即決でした(笑)。先代とお別れしてちょうど2年後の季節に生まれた子であること、同時に里親を探していた他の兄弟猫には複数の希望者がいらっしゃったのに、「ぜん」を希望したのは私だけだったこと……偶然だとは思えない出会いだったなぁ、と感じています。

そんな「ぜん」は、触れるようになるまで2週間かかるくらい警戒していました。「ぜん」のペースに合わせながらゆっくり時間をかけて距離を縮めることを心がけていくうち、今では「実は犬なのでは‥‥」と思うほど、愛嬌たっぷりな子に成長してくれました。撫でられるのも大好きで、隙あらば自ら飛びついてきて抱っこを要求し、冬は同じベッドで腕枕といった甘えぶりです。何と言ってもビジュアルも最強で、単なる親バカではなく友人間や社内でもファンがいるくらいのアイドル猫です(笑)

私は保護猫活動をしているわけではありませんし、猫を迎えるのはさまざまな方法があると思います。でも新しい家族を迎える際に"保護"という選択肢がちょっとでも世間に広まっていけばいいなとと切実に思っています。保護猫や元野良猫だから懐かない、病気を持っているといったマイナスイメージが減って、救える命が少しでも増えることを願っています。

エピソード③先代猫にそっくりな子猫を保護して/イオンモール四条畷店 増川さん&ビビ

2021年、我が家の先代猫「ジュニア」が18歳で天国に旅立ち、その後はしばらく猫が身近にいない生活をしていました。ある日、主人の職場のビル前に怪我をした子猫が現れました。子猫は、うろうろしながらビルの自動ドアを開けたり閉めたりして、人間に助けを求めていたそうです。まだ赤ちゃんのその子は柄も顔つきも「ジュニア」に瓜二つ。辺りを探しても母親猫は見つからず、保護してくれそうな人もすぐには見つからなかったため、主人は途方に暮れて私に連絡をしてきました。
私はその話を聞いた瞬間、「これはご縁なのでは?」と直感的に思いました。先代猫が亡くなってからは猫を飼う予定はなかったのですが、もう家族に迎え入れることしか頭にありませんでした。

子ども達にこのことを話すと、「飼いたい!」と意見は一致しました。そこからはとんとん拍子で、猫グッズや餌を買ったり、尻尾の先が壊死状態だったので病院に通ったりと、家族みんなで子猫が元気に回復することを願いました。人間をとても怖がっていて、どんな小さな物音にもビビっていたので、名前を「ビビ」と名付けました

その後、「ビビ」の回復力と獣医さんのお力添えのおかげで、他の猫と比べて尻尾は短いものの傷口はすっかり完治しました。我が家にきてから1年が経ちますが、昔からずっと一緒に暮らしているのかと錯覚してしまうくらい我が家にすっとなじんでいて。きっと「ジュニア」の存在がそうさせているのかもしれないと感じています。
「ジュニア」がつないでくれたこのご縁を、家族で大切にしていきたいと思います。

エピソード④猫3匹と犬1匹のにぎやかな我が家に/犬飼地区長&チョコにゃ&こぐま

我が家の保護猫歴は1996年に始まりました。最初の子は庭に迷い込んで寒さに震えていた子猫「アート」です。犬飼家の3人の娘達は、生まれた時からずっとこの「アート」と一緒に暮らしてきました。その後、娘達が2006年に神社で拾ってきた、今ではおじいちゃん猫の「チョコにゃ」、そして、2013年に保護猫団体から譲り受けた「アリス」と「べる」が犬飼家に加わりました。

この「アリス」と「べる」を家族に迎え入れた際のエピソードです。先代の「アート」が亡くなり、「チョコにゃ」1匹では淋しいだろうと保護猫のサイトで一目ぼれした「アリス」を引き取りに行きました。そこに一緒にいたのが、同じ年頃の「べる」。「べる」はなぜか母猫ではない「アリス」のおっぱいを吸っている子だったので、引き離すのはかわいそうだということで、そのまま2匹とも家に連れて帰りました。
「べる」はいまだに「チョコにゃ」おじいちゃんのおっぱいを吸って怒られたり、階段から落っこちたり、「アリス」はベランダから滑って下に停まっている車の上に落ちたりと、犬飼家の猫たちはなかなか愉快な子たちです(笑)

2020年には、野犬問題が深刻化している山口県で保護された保護犬「こぐま」を家族に迎え入れ、猫3匹&犬1匹。ますますにぎやかになりました。そして、この「こぐま」を迎え入れたことで、我が家は名実ともに「犬飼」となりました…!

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