遠近両用メガネで運転できる?快適なドライブを実現させるメガネの選び方

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遠近両用メガネで運転できる?快適なドライブを実現させるメガネの選び方
遠近両用メガネは遠く・近くの両方が見られるメガネのことで、老眼の人が車を運転する際に最適。快適に車を運転するためには、遠近両用メガネの選び方が大切です。そこで本記事では、遠近両用メガネの特徴やメリット・デメリットを紹介するとともに、運転用に使う際の選び方についても解説します。

車の運転も可能!遠近両用メガネの特徴

まずは遠近両用メガネの種類や特徴、そして車の運転になぜ適しているのか、その理由についても紹介します。

近くも遠くも見える

遠近両用メガネの最大の特徴は、近くの物も遠くの物も見られるところ。今かけているメガネでは見えづらい時に、違う種類のメガネに変えたり、メガネをずらして見たりなどの手間が省けるので大変便利です。タイプによっては、普通のメガネと見た目があまり変わらない物もあり、老眼鏡だと気づかれにくいでしょう。

レンズは2種類ある

「累進レンズ」「二重焦点レンズ」と、遠近両用のレンズは2種類が存在します。

「累進レンズ」は、遠くを見るレンズが上部に、近くを見るレンズが下部に入っており、それぞれの境目は滑らかです。使い方は簡単で、レンズに合わせて視線を変えるだけ。近年は、この「累進レンズ」が主流です。

一方の「二重焦点レンズ」は、遠くを見るレンズの中に近くを見るための小さなレンズが入っており、レンズ同士の境目がはっきりと分かります。そのため、老眼鏡だと気づかれやすいですが、歪みが少ないので使い心地が良いところが魅力です。

運転に適している

車の運転では、道路や周辺など遠くを見たり、車のメーターやカーナビなどの情報を見たりするため、遠くを見たり近くを見たりと視線を行き来させなければいけません。

視線の切り替えがスムーズにできる遠近両用メガネは、運転に適していると言えるでしょう。

遠近両用メガネで運転するメリット・デメリット

車の運転に使用する際には、あらかじめ遠近両用メガネのメリットとデメリットをそれぞれ理解しておくことが大切です。そこでこちらでは、メリットとデメリットを2つずつ解説します。

メリット①遠くの道や標識が鮮明に見える

運転中は、道路に加えて周辺にある道路標識なども確認しなければいけません。

遠近両用メガネを使えば、遠くにある標識などは通常のメガネと同様にはっきりと見え、それがだんだん近づいてきても、ピントを合わせて対応できます。

メリット②メーター・カーナビ・ミラーが鮮明に見える

従来の遠近両用メガネは視線を切り替える際に歪みやブレを感じることがありましたが、最近では遠くから近くへ、右から左へと、ストレスをほとんど感じることなく視線をスムーズに切り替えられるメガネが増えています。遠近両用メガネを使うと、メーター・カーナビ・各ミラーなど、近くの物が今までより鮮明に見えるはずです。

デメリット①視野の揺れや歪みが気になる

累進レンズが使用されている場合は、視線の切り替え自体はスムーズにできても、使う人によっては視界が変わる時に歪んで見えることがあります。その場合は、使い慣れるまでに多少の時間が必要です。

デメリット②視野が狭くなる

遠近両用メガネは、視野を完全にカバーすることが苦手。そのため、近くを見るための視野が狭い傾向にあります。また、メガネと顔の隙間がぼやけて見えるのが気になることもあるかもしれません。

運転時の遠近両用メガネの選び方

快適に運転するためには、いくつかの点に注意しながらメガネを選ばなくてはいけません。ここでは、遠近両用メガネの選び方について見ていきましょう。

天地幅が広めのフレームを選ぶ

遠近両用メガネには、累進帯と呼ばれる度数が切り替わるポイントがあります。

累進帯が短いと視線を変えた時に急に度数が変わるため、歪んだり揺れたりと、見え方が安定しません。縦に長いレンズであれば累進帯も長くなり、見え方が安定するだけでなく視野も広がります。歪みなどを感じにくい見え方を求める人には、レンズが縦に長い天地幅が30ミリ以上のフレームがおすすめです。

フチなし・ハーフリムタイプを選ぶ

フレームがしっかりしたデザインだと視界を邪魔する可能性があるため、なるべく視界が広がるようなデザインを選ぶのもポイントです。

例えば、下部分にフレームがないハーフリムや、フチなしタイプを選んでみると良いでしょう。

顔にフィットするメガネを選ぶ

自分の顔に合っていないメガネは疲れの原因になります。そのため、運転が長時間にわたる時に備えて、顔にしっかりフィットしたメガネを選びましょう。例えば、可動式の鼻パッドが付いているタイプであれば、顔や鼻の形に合わせて微調整が可能です。

また、メガネ本体の重さも大切。軽量タイプは顔や鼻に負担がかかりにくいため、疲れをあまり感じません。

メガネを選ぶ際は、入念にフィッティングをしてかけ心地を確かめることが大切です。フィットの仕方によって見え方が変わってくることもあるので、慎重に行ってくださいね。

運転する人におすすめ!アイガンの遠近両用メガネ・レンズ

全国に店舗を構えているメガネのアイガンでは、フレームとレンズを自由に組み合わせられる「スマートプライス」というサービスを提供中です。こちらでは、遠近両用におすすめのフレームを紹介します。

SMART FIT DUE 2001

視界が開放的に感じるフチなしタイプのメガネです。フレーム以外に留め具もなく、視界の邪魔になるものを極限まで減らしたデザインになっています。

軽いため、長時間かけても疲れにくいのも特徴。また、鼻パッドは上下・奥行き・幅を細かく調整できるので、より顔にフィットさせられるでしょう。カラーとレンズのデザインはそれぞれ6種類ずつで、自分の好きなように組み合わせられます。

M.T.L. MTL-002

レンズの横幅が狭く、縦が長めのメガネです。遠近両用レンズを入れると累進帯が長くなり、歪みや揺れを抑えられます。フレーム自体が細いので、視界に入ってもさほど気になりません。メタルフレームのおしゃれなデザインなので、老眼でもおしゃれを楽しみたい人にぴったり。

カラータイプは5種類あるため、気に入るデザインがきっと見つかるはず。

遠近両用メガネに早く慣れるコツ

種類の異なるレンズが組み合わさった遠近両用メガネは、使い慣れるまでに時間を要することも。最後に、なるべく時間をかけずに慣れるためのコツを見ていきましょう。

頭ごと動かす

遠くを見たり手元を見たりと、運転中に視点を変える時は、目線だけではなく頭ごと動かすのがポイント。目だけを動かしてしまうと、焦点が合わず見えづらさを感じてしまいます。

遠くを見る時は顎を少し上げて、レンズの上部分を使ってみてください。反対に、車の足元や前方などの近くを見る時は、顎を引いてレンズの中央を見ます。車のメーターなどすぐ近くを見る時だけは、目線のみを下げてOKです。

累進レンズは、レンズ下部分の左右に歪みが出やすい傾向にあります。この場合は、左右を確認する際も目線だけを動かすのではなく、頭ごと動かせば歪みを抑えられるでしょう。

ゆっくり慣らしていく

すぐに遠近両用メガネに慣れるのは難しいもの。普段の生活でも意識的に使用して、少しずつメガネに慣れていくことが大切です。

まずは家の中で使ってみるのがおすすめ。最初は座った状態で、新聞や本を読むことから始めてみてください。近くから遠く、遠くから近くなどと視線を交互に切り替えるのがコツです。

少し慣れたら今度は家の中を歩き、さらに慣れてきたら外に出て遠くの景色や近くの物を見てみましょう。こうすることで、少しずつ感覚が分かってくるはずです。

早い段階で遠近両用に切り替える

老眼が進むと、近くを見る度数と遠くを見る度数の差が開いてしまうため、視線の切り替えに違和感を覚えやすくなってしまいます。老眼の初期段階であれば度数の差があまりないので、そのタイミングで遠近両用に切り替えるのがおすすめです。早い段階で切り替えることで、その後老眼が進んだとしてもすぐに対応できます。

遠近両用メガネで運転を快適に

遠くと近くを両方見られる遠近両用メガネは、運転中でも安心して使えます。運転をより快適にするには、遠近両用メガネについてよく知り、適した選び方をすることが大切です。自分に合ったメガネを見つけて、快適にドライブを楽しみましょう。