【医師監修】目の老化による症状や病気は?防ぐ方法、おすすめの老眼鏡を紹介

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【医師監修】目の老化による症状や病気は?防ぐ方法、おすすめの老眼鏡を紹介
「小さい文字がかすむ」「つらい肩こりや頭痛に悩まされている」といった症状がある場合、目の老化が起きているサインかもしれません。今回は、目の老化の仕組みや症状、年代別に気を付けたい目の不調について解説。さらに、目の老化を放置するリスクや老化を防ぐ方法、おすすめの老眼鏡も紹介します。

日本眼科学会 眼科専門医 窪谷日奈子先生

2002年 高知医科大学医学部 卒業
2002年 神戸大学医学部附属病院 勤務
2003年 神戸海星病院眼科 勤務
2008年 城陽江尻病院眼科 勤務
2012年 あさぎり病院眼科 勤務
現在同病院 眼科部長

目の老化の仕組み

目の老化は、主に加齢や紫外線の影響によるものと考えられています。まずは、老化の仕組みについて解説します。目の衰えが気になる時の参考にしてみてください。

ピント調節機能の衰え

歳を重ねると、レンズの役割を持つ水晶体の硬化や毛様体筋の衰えが起きます。次第にピント調整が困難になって老眼が生じ、近くのものが見えづらくなるでしょう。

近年は、パソコンやスマホの長時間使用が要因となり、若い世代でも老眼と同じような症状が起きる「スマホ老眼」が増えつつあります。そのため、中高年だけではなく若年層も注意が必要です。

涙の量の減少

加齢は涙腺機能の低下も引き起こし、涙の量が減って目が乾きやすくなります。50代以上の人は、20代よりも4割ほど涙の量が減少するとの説も。涙の量が減り、目の表面にある涙の層が薄く不安定になると、目のかすみや疲れにつながります。

代謝機能の低下

目の代謝機能が低下するのも老化原因の1つ。水晶体や毛様体筋など、目の各部でも新陳代謝が行われていますが、加齢で目の血流が滞り代謝が鈍くなると、疲労の回復スピードが落ちていきます。そのため、蓄積された疲れによって老化が進むと考えられるでしょう。

目の老化による症状・病気

目は加齢とともに衰えていき、さまざまな症状や病気を引き起こす場合があります。ここでは、老化に関連した症状や病気について紹介します。

近くのものが見にくい「老眼」

目の老化の代表的な症状として挙げられるのが、老眼です。老眼になると、近くから遠く、遠くから近くといった異なる距離のものを見る際に、ピントが合うまで通常より長い時間を要するようになると言われています。また、新聞や書籍などの小さな文字が見えづらくなり、ぼやけ方が少しずつ強くなるのも老眼の特徴です。

もやがかかって見える「白内障」

白内障は、目の水晶体が濁ることで光の通りが悪くなり、見えづらさにつながる病気です。すぐに手術が必要になる病気ではありませんが、時間の経過とともに悪化する可能性があるため、早めに受診することが大切。進行すると「ぼやける」「だぶって見える」「まぶしい」「視野が暗い」などの症状が出るとされています。

視野が狭まる「緑内障」

緑内障とは、目からの情報を脳に伝える視神経に障害が発生し、視野が狭くなる病気のこと。進行は遅いですが、少しずつ見える範囲が狭まり、放置すると失明のおそれがあると言われています。

初期には自覚症状がないことが多いため、症状が悪化するまで気づかないケースも珍しくありません。早期発見のために、眼科で定期検診を受けておくと安心です。

ゆがんで見える「加齢黄斑変性症」

加齢黄斑変性症は、加齢によって見たものを映し出す中心にある黄斑に変性が生じ、視力の低下を引き起こすのが特徴です。見えづらくなるだけではなく「物がゆがんで見える」「視野の中央が暗くなる」などの症状が起きます。高齢者の失明原因の1つとされているため、注意が必要です。

【年代別】気を付けたい目の不調

気を付けておきたい目の不調を年代別に紹介します。各年代によってライフスタイルが異なるため、目の不調の原因もさまざま。目の老化が始まるタイミングを確認しましょう。

10代|電子媒体の見過ぎによる疲れ目

10代で注意したいのが、電子媒体の見過ぎによる疲れ目です。流行に敏感な10代は、スマホなどから情報を得ることも多いですが、スマホを顔の近くで見ることで目の緊張状態が続き、疲れやすくなるおそれがあります。

20~30代|デスクワークやアイメイクによる目のトラブル

20~30代は、社会人になり、仕事でパソコンに触れる機会が増える年代です。適度な休息を取らないと疲れ目や、まばたきの減少や長時間にわたるコンタクトの使用、加齢など、人によってさまざまな原因でドライアイを引き起こすリスクがあります。

また、女性は大人になると日常的にメイクをする人が増えます。アイメイクの洗い残しが目に入ったり、カラーコンタクトレンズの誤った使い方で目に傷が付いたりといったことにも注意しましょう。

40代|目の老化現象のスタート

40代に入ると、老眼を始めとした目の老化現象を自覚し始める人が増加します。また、40代になると20人に1人は緑内障といわれているので、定期的に眼科検診を受け、自分の目の状態を把握しておくと安心です。

50代|加齢によるさまざまな病気

50代は、加齢によってさまざまな病気を患うことが多くなる年代。例えば、加齢黄斑変性症や網膜剥離などは注意が必要です。網膜剥離は、年代に関係なく発症するものですが、加齢による硝子体の変化で50代頃から頻度が増してきます。

60代|高齢者によく見られる目の病気

60代からは、高齢者特有の病気に気を付けましょう。前述の通り、老化によって涙の分泌量が減るため、ドライアイを引き起こしやすいと考えられています。また、白内障も高齢者によく見られる目の病気の1つ。手術などで治療できるので、気になる症状がある場合は早めに受診してください。

目の老化を放置するリスク

目の老化を放置すると、さまざまな問題が起きやすくなると言われています。ここでは老化を放置するリスクについて解説。気になる症状が出た場合は、早めに眼科へ相談しましょう。

体調不良を引き起こす

見えづらい状態を我慢して老眼鏡を避けていると、眼精疲労が重なって体調不良を引き起こす場合があります。頭や目が重く感じるだけではなく、肩こりや頭痛、食欲減退など、人によってさまざまな症状が出る可能性があるため気を付けてください。

また、スマホの使用中や読書中に小さな文字が見えなかったり、ピントが合いづらかったりするとストレスに感じることもあるでしょう。精神的な負担の面でも、目の老化を放置しないようにすることが大切です。

生活の質を下げる

目の老化は、日常にも影響を及ぼすことがあります。昼夜の切り替えを行う体内時計は、網膜に光が届くことでバランスを取るのが基本です。しかし、年齢を重ねると網膜に達する光の量が減少し、体内時計のバランスを保つのが難しくなります。体内時計が乱れると、睡眠に支障をきたす他、生活習慣病につながるリスクも高まるでしょう。

転びやすくなる

視力には、歩行時のバランスを維持する役割もあると考えられています。目の老化によって視力が低下すると、平衡感覚や動体視力に影響を与えるのに加え、視野が狭くなるため、転倒しやすくなる場合も。さらに、交通事故の危険性や認知症のリスクも高めると言われています。

目の老化を防ぐ方法

年齢を重ねることで生じる目の老化は、正しいケアで進行を遅らせたり、現状を維持したりできる場合があります。ここからは、目の老化の対処方法を紹介します。

目を紫外線から守る

目の衰えによる老眼や白内障は、紫外線の影響を受けて進行すると言われています。そのため、紫外線対策を行うことが大切です。

また、紫外線に長時間晒され続けると、角膜に炎症が発生する場合があります。紫外線は、夏だけではなく1年中降り注いでいるので、日傘や帽子、サングラス、UVカットメガネなどの紫外線抑制効果を期待できるアイテムを活用すると良いでしょう。

目を休ませる

目を休ませ、いたわるのも老化を防ぐために必要なことです。パソコンなどで目を使うことが多い時は、1時間に1回を目安に目の休憩時間を取ってください。

休憩中は「遠くを眺める」「瞬きをする」「まぶたを閉じる」といった動作を行うのがおすすめ。また、画面と目の間に40センチ以上の距離を取り、画面が明るくなり過ぎないように設定するのもポイントです。

目に良い食材・サプリを摂る

バランスの取れた食事に加えて、目に良いとされる栄養素も意識してみてください。抗酸化作用を期待できるルテイン(ニンジン・ホウレン草など)、アスタキサンチン(鮭・イクラなど)を取り入れると良いでしょう。

また、眼精疲労を緩和すると言われるビタミンB1(ウナギ・豚肉など)、水晶体にも含まれるビタミンC(赤ピーマン・グレープフルーツなど)もおすすめの食材。すべてを食事で摂るのが難しいのであれば、サプリメントで補給するのも1つの方法です。

生活習慣を整える

生活習慣を整え、全身のアンチエイジングを意識することが目の老化を防ぐことにもつながります。「十分な睡眠を取る」「適度に運動する」「目の健康やアンチエイジングが期待できる栄養を摂取する」「ストレスを溜めない」といったことを意識しましょう。過度のアルコールや喫煙、多量の紫外線は老化を促進するため注意してください。

老眼鏡を使う

目の老化を感じたら、適切な度数の老眼鏡をかけるのが理想。見えづらいままだと、目の負担が大きくなります。メガネ店や眼科へ行き、自分の目に合う老眼鏡を作るのがおすすめです。

見え方や視力は時間の経過とともに変わるので、2~3年に1回は現在の老眼鏡が合っているか確認すると安心です。なお、メガネの愛眼では通常のメガネを老眼鏡に変更するオーダーも可能なため、お気軽にご相談ください。

老眼鏡におすすめの愛眼のフレーム3選

オーダーメガネも取り扱う愛眼では、お好きなフレームで老眼鏡を作成できます。最後に、好みのフレームで作れる愛眼の老眼鏡を紹介するので、ぜひチェックしてみてくださいね。

にゃんブラン NE-4001(度付き可能) C-4 ベンガル

猫モチーフを取り入れた、おしゃれでキュートなメガネです。滑り止め効果のある肉球を耳かけ部に付け、さりげない可愛らしさと快適なかけ心地を実現。肉球にはプニプニとしたやわらかな弾力があり、触れるたびに癒されるでしょう。首や額にもかけられるため、かけ外しが多く、置き忘れが心配な人にもおすすめです。

レンズ付き価格:¥8,800(税込)

POCOP VT P-519(度入り可能)

ビジネスシーンにも取り入れやすい、シャープなデザインのスクエアタイプメガネです。クラシカルな印象があり、メガネでおしゃれを楽しみたい人にぴったり。素材には、耐熱性や耐摩耗性に優れたスーパーエンジニアリングプラスチックを使用しています。立体造詣のデザインテンプルを採用しているので、心地良いフィット感を叶えてくれるでしょう。

超薄型・遠近両用レンズ付き価格:¥17,600(税込)

眼鏡専門店の読書グラスGR18-BK(既製老眼鏡)

既製品ながらも、かけ心地の良さと使い勝手にこだわって作られた読書グラスです。読書やスマホ操作などで、近くを見る時に役立ちます。優しいかけ心地の弾性プラスチックフレームと若々しいカラーリングを取り入れ、機能性とデザイン性の両方を備えています。

価格:¥2,200(税込)

目の老化対策は早めにしよう

40~50代は、目の老化が気になり始める年代と言われています。小さい文字が見えにくい、夕方になると目がかすむなど、見え方が気になり始めたら目の老化が進んでいるサインかもしれません。「まだ大丈夫」とそのまま放置せず、眼科を受診したり、老眼鏡をかけたりと適切な対処をしましょう。自分の目に合わせて老眼鏡を作りたい時は、メガネの愛眼にご相談ください。

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