【医師監修】スマホ老眼の症状とは。自己チェックして予防に効果的な5つの方法を実践しよう

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【医師監修】スマホ老眼の症状とは。自己チェックして予防に効果的な5つの方法を実践しよう
スマートフォンが普及するとともに、耳にすることが多くなってきたスマホ老眼。ふとした時に目がかすみ「ひょっとしたら自分もスマホ老眼かも」と心配になる人もいるでしょう。そんな方に向けてこの記事では、スマホ老眼の症状など基礎知識を紹介。さらにその予防に最適な5つの方法について解説していきます。

だんのうえ眼科 二子玉川院 院長 大島由莉先生

専門分野である白内障や角膜はもちろんのこと、コンタクトレンズの使用に伴うトラブルなど、「街の眼科医」として目に関するお悩みにはどのようなことでも親身に対応。また、アンチエイジングの分野にも詳しい。

スマホ老眼ってどんなもの?

スマホ老眼について聞いたことはあるけれど、どういった症状かよくわからないという人も多いのではないでしょうか。以下では、スマホ老眼の基礎的な知識について紹介していきます。

スマホ老眼とは

スマホ老眼とは、スマホなどの電子機器の長期使用で目を酷使してしまったことにより引き起こされる、一時的な眼のピント調整機能低下です。近い距離を長時間見続けるとピント調整がスムーズにできず、手元が見えづらくなったり、夕方になると物が見えにくくなったりするなど老眼のような症状が起こることです。

スマホ老眼は一般的な老眼とは違い、10〜30代の比較的若い世代でもなる可能性が高いのが特徴です。スマホ老眼になるか否かについては、年齢はあまり関係なく、どれだけスマホなどで目を酷使するかによると言えるでしょう。

スマホ老眼と老眼の違い

そもそもモノを見る時は、レンズの役割を果たす「水晶体」と、それにくっついている「毛様体筋」という部位が伸び縮みしてピントを合わせています。しかし、老眼になるとこれらの部位が硬くなったり衰えたりして、ピント調整機能が減衰し手元に焦点が合いづらくなる症状が表れます。

一方でスマホ老眼とは、目の酷使が原因でピント調整機能が低下し、手元や遠くにピントが合いづらくなる症状を指します。スマホ老眼は老眼と違い、ピントが合わない症状が表れても、一晩寝ると元どおりになっていることが多いのも特徴です。

スマホ老眼の症状をチェック

下記は老眼でも同じ症状があるので、スマホ老眼や老眼の可能性があるかもしれません。

・スマホを使用した後、遠くを見るとぼやけてしまう
・スマホなどの小さい文字が見づらい
・スマホを片方の目で見てしまう
・目の焦点が合いづらい時がある
・目が乾きやすい
・目の奥が痛い
・目が充血している
・昼間よりも、夕方の方が物が見づらい
・スマホ画面を見た後、ピントが合わないため、よくメガネを外す

また、この症状の他に、頭痛や肩こり、首こりといった症状がある場合も、スマホ老眼や老眼の可能性が高いです。

スマホ老眼の原因

スマホ老眼になる原因を知るには、その仕組みについて知ることも大切です。ここでは、スマホ老眼になる原因について、仕組みの解説も交えて紹介します。

毛様体筋の使いすぎで起こるスマホ老眼

スマホ老眼は目の中にある「毛様体筋」の酷使が主な原因です。例えば、スマホ画面の長時間注視や、暗い場所でのスマホ利用が挙げられます。また「スマホ画面をすばやく上下にスクロールしそれを目で追う行為」も要注意。使用時間や場所だけでなく、スマホの操作方法にも注意が必要です。

スマホ老眼の原因はスマホ以外にもある

スマホは画面が小さく、特に目を酷使しやすいことと、大勢の方が使用しているため、症例も多いことから名前が用いられていますが、スマホの他にもスマホ老眼の原因はあります。

例えば、テレビやパソコン、タブレットなどでも過度な目の酷使はスマホ老眼と同様の症状が出る場合があります。

スマホ老眼の予防に効果的な5つの方法

スマホ老眼は正しい対処方法を知り実行すれば、予防も可能です。ここからは、スマホ老眼の予防に効果的な方法を5つ紹介していきます。

十分な睡眠をとる

スマホ老眼予防のために大切なことの1つが、十分な睡眠です。老化現象として起こる老眼とは異なり、スマホ老眼の原因は目の使いすぎであるため、たとえスマホ老眼になったとしても十分な睡眠をとると改善します。

なお、十分な睡眠の基準は人それぞれ異なります。ただ、日本人は6時間未満の睡眠だと睡眠不足を感じやすいといわれているので、基準がわからない場合は、6時間以上を目安にとるのがおすすめです。

スマホなど近くを長時間見すぎない

スマホ画面など近くを長時間見る行為を減らすのも、スマホ老眼の予防に効果的です。目に負担をかけないようにするには、1時間に1〜2回画面から目を離し遠くを見つめたり、30cm〜40cm以上画面から顔を離したりすると良いでしょう。

また、パソコンやスマホを使う作業を短い時間で区切ると長時間連続で画面を見なくてすむようになります。例えば、20分作業したら5分休憩するというように、ルールを決めておくと目に負担をかけにくくなるとともに、集中力も維持できるのでおすすめです。

老眼鏡をかける

スマホ老眼は、ピント調整の役割を果たす毛様体筋への過度な負担により引き起こされるので、使用目的に調整されたメガネをかけて、ピント調整機能を補助するのもおすすめの方法です。毛様体筋への負担を軽減でき、スマホ老眼を予防できます。

メガネを持っておらず、これから購入を考えているのであれば、目が疲れていない午前中に行くのがおすすめです。目は起床後時間が経つごとに疲労が溜まり、目の機能もそれとともに下がるといわれています。

そのため、午後以降の見え方に合わせてメガネを作ると、過矯正になってしまう可能性があります。合わないメガネはさまざまな目のトラブルのもとにもなるので、適切に作るようにしましょう。

目の周囲を定期的に温める

まぶたなど目の周囲を温めると、焦点を合わせる毛様体筋がほぐれ、スマホ老眼を予防できます。また、まぶたの縁にある涙の成分に必要な脂を作り出す場所(マイボーム腺)の分泌を促す効果もあるので、目の乾燥予防にも役立ちます。

目の周囲を暖める方法は、市販されているホットアイマスクや、レンジで温めた蒸しタオルを5分〜10分ほど目を覆うようにのせるだけと簡単です。

また、手を擦り合わせて暖めてから目を圧迫しないように手のひらで温めるのも効果的です。ホットアイマスクや蒸しタオルほどではないものの、目のリフレッシュに役立つでしょう。

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目に良い成分を摂る

目に良いとされている成分の摂取も、意識したいポイントです。例えば、ルテインを含む食べ物を取り入れると、目に影響を与える光を吸収し、負担をかけにくくするといわれています。ルテインは緑黄色野菜に多く含まれており、ホウレン草は特に豊富なので、スマホ老眼予防におすすめです。

また、アントシアニンには目の疲労によるかすみの症状を予防、緩和させる効果があるといわれています。アントシアニンは、ブルーベリーやカシス、ぶどう、夏野菜のナスなどに多く含まれており、食べ過ぎは注意が必要ですが、日々の食事に適量を取り入れていくとスマホ老眼の予防に役立つでしょう。

スマホ老眼を防ぐ!スマホの設定

明るさや文字のサイズなどスマホの設定を変えると、スマホ老眼の予防対策に効果的です。簡単にできるので、自分のスマホを確認して、設定してみましょう。

明るさを調整する

自動調整機能でも良いですが、画面を自分の見やすい明るさに調整すると目に負担をかけにくくなります。

【明るさの調整方法】
1.背景を白色に設定する
2.背景の白い部分が照明のように感じたら明るすぎるため、暗くする
3.背景の白い部分がくすんでいたり、グレーに見えたりした場合は、暗すぎるため明るくする

明るさを下げるとバッテリーの持ちが良くなります。しかし、下げすぎると目への負担が大きくなり、スマホ老眼になる可能性があるので適度な明るさに設定しましょう。

文字サイズと文字色を調整する

文字が小さいとスマホの画面を凝視してしまうので、眼精疲労を起こしやすくなります。スマホの文字を適正なサイズに設定すれば、目への負担を軽減できます。また、文字色も黒色が一番読みやすいと言われているため、白い背景と黒い文字に設定しましょう。

正しい知識をつけてスマホ老眼を予防しよう

スマホ老眼は、スマホやタブレットなどを近距離で長時間使用し、目に過度な負荷がかかることで引き起こされる症状です。スマホを全く見ない生活は難しいですが、正しい知識をつけた上で早めに対策すれば予防できます。目のかすみが頻繁にあり「自分はもしかするとスマホ老眼かも」と心配になっていた人は、ぜひ今回紹介した5つの予防方法を実践してみましょう。

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