【愛の眼の人。】specialist 03/渡邊 知佳 下北沢店

share
【愛の眼の人。】specialist 03/渡邊 知佳 下北沢店
全国各地に存在する、愛眼のスペシャリストたち。抜きんでだ「技術力」や「営業力」などを持つ、彼らの特化したスキルの裏側にある、ひとりひとりの哲学をご紹介するシリーズ。第3回目は下北沢店の渡邊 知佳さん。(所属・役職は2018年9月時点のものです)

そのとき名刺は、安心になる。そのとき名刺は、ラブレターになる。

もともと東京は恵比寿にあった店舗でパート従業員からはじまった愛眼での仕事。
当時、渡邊さんの仕事ぶりを見ていた店長から「社員になってみない」という誘いがあり、
今では下北沢店で社員として活躍し、3年目をむかえています。

「はじめは不安そうな顔をして入店されたお客様が、最後は笑顔でお店を後にする姿に、この仕事のよろこびを感じます。」
それが、眼鏡店という仕事の中で渡邊さんがいちばん喜びを感じるポイントです。
また、自分でこうしたいと意見を言えないお客様の希望を引き出して
満足度を高めて帰って頂くことを得意として、
地元のお客様をはじめ様々なお客様から信頼を集めています。

そんな渡邊さんの接客哲学は、いたってシンプル。
とにかく自分の話をあまりせずに、お客様のお話を徹底的に聞くこと。
売る、という行為はともすると「押す」ことと捉えがちですが、
渡邊さんはお客様を「全身で受け止める」ことで心の底にある希望を徐々に引き出してゆくのです。
特にはじめてメガネをつくるお客様には、不安がつきもの。
そのとき、渡邊さんは名刺を必ずお客様にお渡しします。
その名刺には、お客様の不安を解消する秘密がありました。
メガネを選んだり作る際の細かな情報を名刺に手書きで書き込みます。
それは、お客様自身のデータがしっかり残っているという安心感。
そして、担当スタッフがお客様に名前を示してもいいくらい
自信を持って接客をしていますという安心感。
大きくふたつの安心感がその薄くて小さな名刺の中に入っています。

名刺とは、自分を示すためだけのツールではなく、
お客様の不安を安心へと変え、お店とお客様の心の距離を近づける
ラブレターのような役割も持つことができるのですね。
お客様の気持ちに寄り添うこと。
それは、シンプルでありながら非常に奥の深い行為であることを、
渡邊さんの名刺が静かに語ってくれました。

のある鏡は、人の中にある。