コンタクト装用時に目が乾燥する原因は?予防法やおすすめのコンタクト

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コンタクト装用時に目が乾燥する原因は?予防法やおすすめのコンタクト
コンタクトレンズを装用していると目が乾燥してしまう人もいるでしょう。目の乾燥には原因があり、予防することで快適にコンタクトレンズを使用できます。コンタクトレンズ装用時に目が乾燥する原因や予防法、コンタクトレンズの選び方を解説します。

コンタクトレンズ装用時に目が乾燥する原因

コンタクトレンズ装用時に目が乾燥するのは、さまざまな原因が考えられます。まずはコンタクトレンズを装用している時になぜ目が乾燥するのかを見ていきましょう。

まばたきが少ない

まばたきが減少すると、コンタクトレンズが乾きやすくなってしまいます。まばたきは涙の分泌を促したり、下まぶたの上に溜まった涙を再度広げる涙液メニスカスという働きをしたりしています。とくにスマホやパソコンを操作しているとまばたきの回数が約1/4に減るといわれており、目が乾燥しやすくなるでしょう。

空気が乾燥している

空気の乾燥もコンタクトレンズが乾く原因です。空気が乾燥していると、涙の蒸発量が増えてしまいます。エアコンの風が当たる、季節による影響などで、さらに涙の蒸発量が増えてしまい、コンタクトレンズが乾燥しやすくなります。

コンタクトレンズが汚れている

コンタクトレンズが汚れているとレンズの表面に涙が広がりにくくなり、乾燥を招きます。コンタクトレンズにはさまざまな汚れが付着していますが、とくにタンパク質や脂質など体内の汚れが涙を通してレンズに付くことも。コンタクトレンズが汚れると乾燥だけではなく、視界がぼやけたり、ゴロゴロした感じになったりする症状が起こることも考えられます。

コンタクトレンズが合っていない

コンタクトレンズは涙の上に浮いた状態であり、目に直接触れているわけではありません。レンズの曲がり具合を表すBC(ベースカーブ)が目に対して小さすぎると、レンズの縁部分が直接当たってしまいます。その結果、涙の流れを妨げてしまい、目の乾燥を招く原因に。

またハードコンタクトレンズには水分は含まれていませんが、ソフトコンタクトレンズは水分を含む素材で作られています。ソフトコンタクトレンズには高含水・低含水と分けられる2種類のタイプがあり、とくに高含水コンタクトレンズだと乾燥しやすいと言われています。

ドライアイになっている

ドライアイはコンタクトレンズを装用している人に多い症状で、目の表面を覆う涙の層が崩れやすくなることで乾燥を招く病気です。涙には水分と油分が含まれていますが、なんらかの原因でバランスが崩れると涙が蒸発しやすくなります。

<ドライアイセルフチェック>
※下記はあくまでも指標のため、気になる方は眼科を受診してください

□ 目が乾燥する
□ 目が疲れやすい
□ 異物感がある
□ とくに心あたりがないのに涙が出る
□ 光を見るとまぶしさを感じる
□ 目が赤い
□ 目がかすむ
□ 目やにが出る
□ 目の不快感
□ コンタクトレンズを装用すると目が痛い
□ 目を10秒以上開けられない など

コンタクトレンズ装用時の目の乾燥を予防する方法

コンタクトレンズ装用時に目の乾燥を予防する方法を紹介します。どれも簡単な方法なので、乾燥に困っている人は試してみてください。

まばたきの回数を増やす

コンタクトレンズを装用している時は、意識してまばたきの回数を増やすことが大切です。とくにスマホやパソコンなどの画面を長時間見る場合は、いつも以上にまばたきをしましょう。こまめに休憩を取り、目をしっかり閉じてまばたきをするのがおすすめです。

室内を適度な湿度に保つ

加湿器を使って適度な湿度を保つことも、コンタクトレンズの乾燥を予防できます。またエアコンの風が直接当たらないように場所を移動したり、風向きを変えたりするのも良いでしょう。空気が乾燥している場所では、長時間滞在しないようにするのも効果的です。

スマホやパソコンの明るさを調整する

スマホやパソコンのモニター、部屋を明るくしすぎないこともコンタクトレンズの乾燥予防になります。スマホやパソコンのモニターなどを長時間使用していると目が乾燥し、光をまぶしく感じてしまいます。部屋は作業に支障が起きないよう適度な明るさに保ちつつ、モニターの照度を高くしすぎないようにしましょう。

照明や太陽が当たると光の反射を受けてしまうので、ブラインドやカーテンを利用するのもおすすめです。またドライアイを防ぐためにも、1時間ごとに10〜15分程度の休憩を取ったり、遠くの景色をぼんやり眺めたりするとコンタクトレンズの乾燥予防につながります。

目元をマッサージする

目元をマッサージすると、涙が目全体に行き渡りやすくなります。

<マッサージ方法>
1.両手の中指と薬指の指先で両眉の間を小さな円を描くように揉む
2.眉頭から眉尻に向かって滑らせる
3.眼球を囲む骨の縁に沿って一周滑らせる
4.10セット〜20セット繰り返す

蒸しタオルで数分間温めるとより効果的です。オイルやクリームを指先や目元に塗っておくと、滑りが良くなります。

目薬を使用する

目薬やコンタクトレンズ装着液を利用し、目にうるおいを与えましょう。防腐剤が入っているものは目や涙に影響を及ぼす可能性があるため、防腐剤フリーのものがおすすめ。また目薬を使いすぎると傷が付くかもしれないので説明書を読み、用法用量を守ることも大切です。それでも効果が得られない場合は、眼科を受診しましょう。

コンタクトレンズの使い方を見直す

長時間装用していると乾燥を招くため、コンタクトレンズの装用時間に気を付けましょう。ソフトコンタクトレンズで12~16時間程度、ハードコンタクトレンズで12~14時間程度が目安です。

1DAYの場合は外したら再使用はしない、2WEEK/1MONTHなら洗浄液などのケア用品で適切に洗浄をし、清潔を保つことも大切です。汚れていると表面が乾燥しやすくなるので、コンタクトレンズの表裏をそれぞれ20~30回こすり洗いします。レンズケースも定期的に交換すると、清潔に使用できます。

目が乾燥しにくいコンタクトレンズの選び方

ソフトコンタクトレンズを使用している人は、目が乾燥しにくいタイプを選ぶのがおすすめです。ここではソフトコンタクトレンズに使われる素材の違いについて紹介します。

含水率50%未満の低含水コンタクトレンズを選ぶ

ソフトコンタクトレンズはスポンジのような含水性素材で作られています。この素材は時間の経過とともに涙を吸水してしまいます。とくに高含水レンズは水分を吸いやすく、レンズが乾きやすいのが特徴です。乾燥を防ぎたいのであれば低含水レンズを選ぶと良いでしょう。

種類 含水率 特徴
低含水コンタクトレンズ 含水率50%未満 乾きや汚れに強い。ただし付け心地が良くない
高含水コンタクトレンズ 含水率50%以上 付け心地は良い。ただし乾きや汚れに弱い

シリコーンハイドロゲル素材のコンタクトレンズを選ぶ

シリコーンハイドロゲル素材のレンズもおすすめです。ソフトコンタクトレンズにはHEMA素材、シリコーンハイドロゲル素材などがあります。HEMA素材のレンズは安く購入できるのが魅力ですが、低含水だと酸素透過率が低く、角膜に酸素が供給しにくいのが特徴です。一方、シリコーンハイドロゲル素材だと価格は高いものの、低含水でも酸素透過率が高く乾きにくくなります。

目の乾燥対策におすすめのコンタクトレンズ

メガネの愛眼では、さまざまなコンタクトレンズを取り扱っています。その中でも、目の乾燥対策におすすめのコンタクトレンズを紹介します。

[ 2week ]メダリストプラス(1箱/6枚入り)|ボシュロム

含水率38%のソフトコンタクトレンズです。使い捨てタイプの中でも0.035mmと、薄いレンズが特徴です。レンズが薄いため、より自然な付け心地で快適に過ごせるでしょう。

価格:¥3,190(税込)

[ 2week ]アキュビュー オアシス(1箱/6枚入り)|ジョンソンエンドジョンソン

こちらも含水率38%のソフトコンタクトレンズです。コンタクトレンズ装用時の乾きを防ぐことを目指して作られています。シリコーンハイドロゲル素材と、独自の技術で目にうるおいを与え、快適に過ごせます。

価格:¥4,590(税込)

[ 2week ]エアオプティクスプラスハイドラグライドマルチフォーカル【遠近両用】(1箱/6枚入り)|アルコン

遠近両用のコンタクトレンズを装用している人におすすめなのが、含水率33%の遠近両用ソフトコンタクトレンズです。うるおいのある付け心地、スムーズなピント調節機能でクリアな視界が1日中続くのが特徴です。目の乾燥や疲れに悩む人におすすめのコンタクトレンズです。

価格:¥5,090(税込)

ワンデー アキュビュー オアシス(1箱/30枚入り)|ジョンソンエンドジョンソン

含水率38%のワンデータイプのソフトコンタクトレンズです。涙に似た保湿成分によって、夜になっても快適な付け心地を実感。涙と一緒に目を包み込むため、レンズの表面も乾かず、まばたきによる不快な摩擦を感じません。

価格:¥4,990(税込)

ワンデーメニコン プレミオ トーリック【乱視用】(1箱/30枚入り)|メニコン

含水率56%のワンデーソフトコンタクトレンズ。裸眼時の97%の酸素を瞳に届けるため、目に付けた時、取り出す時に快適さを感じられます。安心の日本製で、清潔を守る独自のパッケージも特徴です。

価格:¥4,270(税込)

目の乾燥でコンタクトレンズが外れない時の対処法

目の乾燥によってコンタクトレンズが外れない場合、角膜が傷つく恐れがあるので無理やり外してはいけません。コンタクトレンズと目を目薬でうるおし、コンタクトレンズが動くようになったらゆっくりと外します。

乾燥以外にも長時間の装用や、コンタクトレンズを付けたまま寝てしまう、外し方が間違っているなどが原因になることもあるので、適切な使い方を守りましょう。

コンタクトレンズの乾燥を予防して、快適な毎日を過ごそう

コンタクトレンズの乾燥は、意識してまばたきをしたり、過ごしやすい環境に整えたりすることで防げます。また乾燥しにくいコンタクトレンズを選ぶのもおすすめです。乾燥を放置していると角膜を傷つける、ドライアイになるなど目に悪影響を及ぼす恐れもあります。コンタクトレンズの乾燥を予防し、快適な視界を確保しましょう。

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