【医師監修】UVカットメガネの効果と選び方。紫外線から目を守ろう

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だんのうえ眼科 二子玉川院 院長 大島由莉先生
専門分野である白内障や角膜はもちろんのこと、コンタクトレンズの使用に伴うトラブルなど、「街の眼科医」として目に関するお悩みにはどのようなことでも親身に対応。また、アンチエイジングの分野にも詳しい。
UVカットメガネの必要性と効果

紫外線の気になる日は、目にも対策が必要です。紫外線を浴びると、肌だけではなく目にも影響が出ると言われています。紫外線のダメージが目に蓄積されることで、角膜炎や白内障などの病気につながる場合もあるようです。UVカットメガネは、手軽に紫外線から目を守るために役立ちます。
紫外線対策は目にも必要! UVカットメガネで正しい日焼け対策を - Aigan STYLE(メガネ・めがね)

UVカットメガネとサングラスの違い

アウトドアやスポーツ観戦、ドライブなどで活躍するUVカットメガネ。まずは、同じようなシーンで活躍するサングラスとの違いを解説します。
紫外線対策ができるUVカットメガネ
UVカットメガネは、目の紫外線対策に役立つアイテムです。レンズの表面にコーティング剤を塗ったり、レンズの材質に紫外線吸収剤を練り込んだりして特殊な加工を施し、レンズを通る紫外線を吸収・反射しながら目への影響を抑えます。
UVカットメガネの効果は、UVカット率や紫外線透過率を示す「UV380」「UV400」などの表記で判断可能です。一般的にUV380は紫外線の約90%、UV400は約99%をカットできると言われています。
太陽光の眩しさから目を守るサングラス
色付きレンズで太陽光の眩しさを軽減するサングラスは、必ずしも紫外線から目を守る機能が備わっているわけではありません。色の濃さとUVカット効果は関係ないと考えられています。
また、ブルーライトカットメガネは、電子機器画面などから発生するブルーライトを抑えます。UVカットメガネと似ていますが「UVカット機能付き」と表示されていなければ紫外線対策には活用できないため注意が必要です。
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UVカットメガネの選び方

UVカットメガネは、紫外線をカットする度合いや形状、レンズの色など、各商品ごとにさまざまな相違点があります。ここではUVカットメガネを選ぶ際のポイントを紹介します。
1.UVカット率や紫外線透過率で選ぶ
UVカットメガネを選ぶ時は、UVカット率と紫外線透過率を確認するのが基本です。これらの数値で、UVカットメガネが紫外線をカットするレベルを把握できます。UVカット率とは紫外線カットの程度を示し、数字が大きいほど紫外線を防ぐ働きが高まると考えられています。
紫外線透過率は、紫外線がメガネを通過する量を示す数値のこと。数値が低いほど紫外線をカットする効果が高まるでしょう。なお、UVカット率99%と紫外線透過率1%は、どちらも紫外線を99%カットできることを表しています。
2.紫外線防御率で選ぶ
「UV380」「UV400」などの表記にも注目しましょう。これは紫外線への防御率を示したもので、数値が高いほど紫外線をカットできることを意味します。
地上まで届く紫外線の波長には、UV-A・UV-B・UV-Cの3種類があります。UV-Aが315~400ナノメートル、UV-Bが280~315ナノメートル、UV-Cが100~280ナノメートルの波長を有しているのが特徴です。例えば、UV400のUVカットレンズは400ナノメートル範囲までの波長を防ぎ、紫外線を99%以上カットできると考えられます。
3.フィット感で選ぶ
紫外線は、目の正面からだけではなく上下左右からも入ります。そのため、メガネと顔の間で隙間ができないように、できるだけ顔の形にフィットしたメガネを選ぶことが大切です。
隙間から入り込む紫外線を防ぐには、表面に加えて裏面にもUVカット加工を施したレンズを選ぶと良いでしょう。また、サングラスなどに多い色の濃いレンズをかけると、光を求めて瞳孔が開きやすくなり、通常より紫外線を多く取り込む場合もあるので気を付けてください。
4.シチュエーションに合わせて選ぶ
普段使いやアウトドアレジャー、フォーマルな場所でも使用できるUVカットメガネは、レンズのカラーも豊富。カラーの違いによって見た目のイメージだけではなく機能性も変わるため、メガネを使うシチュエーションを踏まえるのもポイントです。
例えば、山で使う場合は強い光の反射を抑えながら自然鑑賞を楽しめる緑のカラーレンズ、海やプールで使う場合は水面の反射から目を守る偏光レンズが重宝します。日常生活やドライブで使うなら、眩しい日差しから目を守り、くっきりとした視界を確保するブラウンのレンズが役立つでしょう。また、クリアレンズは色付きメガネをかけづらい職場や学校でも活躍します。
愛眼のおすすめUVカットメガネ
紫外線対策で活躍するUVカットメガネ。ここでは愛眼のおすすめUVカットメガネを紹介します。あわせて、普通のメガネに付けられるUVカットのオプションレンズも見ていきましょう。
夜間も活躍「WITH DRIVE2 WD2-3002」

「特殊遮光素材」を用いることで、眩しさを抑えながら明るさの確保も実現。夜間のドライブや、夜釣り、ナイトランなど、夜に活躍するメガネです。対象物のコントラストがくっきり出るので、暗い場所でも見えやすいでしょう。
・可視光線透過率:84.7%
・紫外線カット率:99.9%
・価格:¥11,000(税込)
強力なUV対策で美しい目元に「愛眼UV420シリーズ」

目の健康対策レンズとして販売されている「愛眼UV420」。UV-A、UV-Bともに約100%カット、HEV(波長400〜420ナノメートルの高エネルギーの可視光線)は約94%カット可能です。また、レンズ表面のキズや汚れ、埃の付着も抑えます。高機能メガネを使った紫外線対策はスキンケアにもつながるため、より美しい目元を叶えられるでしょう。
価格:¥16,500(税込)
アクティブシーンに「WINDRUNNER WR-101SW-3」

人気アイウェアブランド「SWANS」と愛眼がコラボした商品です。長年メガネに携わってきたノウハウを活かし、機能性・かけ心地・価格などのバランスの良さを実現しました。コスパの高いUVカットメガネを求める人におすすめ。スポーツサングラスなので、アウトドアでのアクティブなシーンにマッチするでしょう。
価格:¥9,900(税込)
UVがもたらす影響とその対策

曇りや雨の日でも、晴天日の3〜6割の紫外線が降り注いでいます。また、紫外線が最も多くなる6月から8月の紫外線は、曇りや雨の日でも12月の晴天日と同量から2倍弱程度の紫外線が降り注ぐと言われています。
目への紫外線は帽子の着用で約2割カットできると考えられていますが、UVカット機能のあるメガネやサングラスを着用すれば8割以上のカットが可能です。目はもちろん、目の周りの皮膚もデリケートなので、正しい紫外線対策をすることが大切です。肌への影響も考えて、紫外線の強くなる正午前後の外出を控えたり、日傘を活用したりする他にも、長袖や襟のついた衣服を着用するのも良いでしょう。
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自分にぴったりのUVカット付メガネで紫外線から目を守ろう

日差しの強い時期に活躍する機会が増えるUVカットメガネ。適切なUV対処法を実践することで、肌に加えて目への負担も軽減できます。装着するだけで手軽に目の紫外線対策ができるUVカットメガネは、持っておくと便利なアイテムです。UVカットメガネで紫外線から目を守り、毎日を快適に過ごしましょう。
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