目の日焼けの仕組みと対処方法とは?紫外線から目を守る5つの予防と対策法
目次
目は本当に日焼けする?
日焼けと言えば、肌の日焼けを思い浮かべる人が多いでしょう。そもそも本当に目も日焼けをするのでしょうか。まずは目の日焼けの仕組みと症状、リスクを紹介します。
目の日焼けの仕組み
厳密に言うと、日焼けとは皮膚に紫外線があたって炎症を起こすこと、またメラニン色素の沈着により皮膚の色が黒くなることです。そのため、目に対して日焼けの表現を使うことは適切とは言えませんが、紫外線が目にもダメージを与えることは明白で、それを日焼けと表現するのが一般的になっています。
皮膚や目に紫外線があたると、高い酸化力を持つ活性酸素の量が増え、これが日焼けの原因となるとされます。活性酸素とは、呼吸で体内に取り込んだ酸素の一部がさまざまな刺激を受けて活性化したもの。細胞伝達物質や免疫の機能に欠かせませんが、多すぎると弊害もあると言われています。
目の日焼けもその一つで、過剰に分泌された活性酸素が角膜にダメージを与えてしまい、目の日焼け症状が引き起こされると言われています。また、目から入る紫外線は肌の日焼けの要因にもなります。これは、紫外線を察知した脳が防御反応で体内にメラニン色素を生成するためです。
目の日焼けによる主な症状
目が日焼けすることで、目のさまざまな部分にダメージが加わり、病気に発展する恐れも。目の日焼けによって引き起こされると言われている病気を、急性・慢性で分けて解説します。
目の日焼けによる急性疾患
目が紫外線をあびて数時間後に症状が出るなど、急性的に発症すると言われている疾患には次のようなものがあります。
雪眼炎 | 「雪目」とも呼ばれる。スキーなど自然光に長時間さらされた場合、角膜に紫外線がダメージを与えて発症。目に痛み・充血・かゆみなどの症状が現れる。 |
電気性眼炎 | 自然光ではなく、電気溶接や人工太陽灯など人工物から発する紫外線にさらされることで発症。目に痛み・充血・かゆみなどの症状が現れる。 |
結膜炎 | 紫外線が結膜にダメージを与えて発症。白目が真っ赤に充血する。 |
目の日焼けによる慢性疾患
目の日焼けによるダメージが長年蓄積されると、次のような慢性疾患を発症する可能性があります。
白内障 | 紫外線による長期的なダメージの影響が水晶体に及び引き起こされる疾患。目のレンズの役割を果たしている水晶体が白濁し、視力が低下する。濁りを取り除くことはできないため最終的には施術が必要。 |
翼状片 | 具体的な原因は不明だが、紫外線のダメージが発症に関わっていると言われる疾患。結膜が目頭から三角形に伸び、黒目を覆う。 |
黄斑変性 | 網膜内の黄斑に異常が生じる疾患。見るものがゆがむ・視野が欠けるなどの症状が出る。 |
病気が深刻化していくと、最悪の場合は失明につながる恐れも。
目の日焼けに対するアフターケア
目の日焼けによる充血や目の痛みなどの症状が出た場合、適切な対応が必要です。目の日焼けへのアフターケア方法を紹介します。
目を休ませる
目が炎症を起こしたら、まずは目をゆっくり休ませましょう。しばらく目を閉じて時間をおくと、症状が落ち着きやすいです。コンタクトレンズは目にとって異物になるため、着用している場合は外してメガネにするのがおすすめ。
冷やすのも効果的です。タオルやハンカチを水で濡らし、絞ったものを目の上にのせて冷やします。ひんやりとした気持ちよさを感じながら、痛みや充血が引いていくのを待ちましょう。
目薬をさす
目を休ませ冷やしても炎症が治まらない場合は、目の炎症を抑える目薬を使用してみましょう。硫酸亜鉛水和物成分が入った紫外線用目薬を使うのがおすすめ。硫酸亜鉛水和物によって、タンパク質が変性し細胞や血管を収縮させる収れん作用が起き、傷ついた組織の回復を助けると言われています。こちらは一般的なドラッグストアでも購入が可能です。
用法用量を守って正しく使い、症状が悪化するなどの違和感があればすぐに病院に行きましょう。
病院へ行く
目を休ませ、目薬を使用して日焼けのアフターケアに努めたものの、症状が改善されない場合はすぐに眼科を受診しましょう。医師による治療や処方される薬の投薬で改善を図ります。放置すると大きな病気につながりかねないので、軽視は厳禁です。
目の日焼けを予防・対策する方法
目は肌と違って日焼け止めを塗ることはできません。ここからは、目の日焼けに効果的な対策を紹介します。
ドライアイを改善する
目の日焼け予防には涙が重要です。目で最初に紫外線が届き、大部分の紫外線を吸収するのが角膜。本来であれば涙が角膜の全体を覆っていて、紫外線をブロックし角膜を守る役割を果たします。
しかし、スマートフォンやパソコンの長時間使用で現代人の目は乾燥しやすく、角膜がダメージを負いやすい状態です。いつも目の潤いをキープし、まずは涙で日焼け予防をしましょう。
UVカットサングラスをかける
手軽にできる目の日焼け対策として最も効果的なのが、UVカットのサングラスです。UVカットメガネやコンタクトレンズでも、紫外線の吸収を抑える効果が期待できます。
サングラスで紫外線を防止するには、よりレンズが濃いほうが効果も高そうだと思いがちですが、実は逆。濃い色を選ぶと、よく見えないため瞳孔が開き、紫外線を取り入れる面積が広がってしまいます。サングラスはできる限り薄い色を選ぶのがポイントです。
日焼け予防におすすめのサングラスを紹介します。
UV420&NIR-CUT SUNGLASSES UV-4219 BLACK/GREY(度なし)C-1
「UVカット99%+UV420カット94%」素材と「近赤外線カット50%」コート仕様のレンズを使用したサングラスです。UV420とは波長が400~420nmの高エネルギー可視光線で、HEVと表現されます。レンズのカラーも薄色で、瞳孔が開きすぎることもありません。
黒いウェリントンタイプのフレームやグレーのレンズで、人を選ばず似合いやすいデザインです。
価格:¥16,500(税込)
お散歩メガネねころりん SG NE-3001(度なしサングラス) C-2 トイプードル
弾力性・復元性が高く寝落ちしてもへっちゃらなメガネシリーズ「ねころりん」のサングラスです。ねころりんは猫をモチーフにしたかわいいデザインが特徴的ですが、ねこモチーフだけではなく、犬をモチーフにしたものもあります。見た目はキュートながら機能性もばっちり。ペットのお散歩気分で外出できそうです。
価格:¥8,800(税込)
外出時は日傘や帽子を使う
日焼け対策として、日傘や帽子の使用は定番。肌の日焼け対策として使用している人も多いですが、目の日焼け予防にも有効です。帽子はつばが広いタイプならなお良いでしょう。日傘もUVカット機能などがついたものであれば、より日焼け予防が期待できます。
紫外線対策目薬でまめにケア
紫外線用目薬は、日焼けによる症状が出てからの使用でなく、予防としても効果的です。強い紫外線にさらされていると、炎症が起きていなくても紫外線による影響が出ている可能性もあります。小さなダメージを蓄積させないために、目薬を点眼して角膜を保護しましょう。
目の日焼け予防には涙の分泌が重要ですが、目の潤いキープにも効果的です。紫外線は太陽の光が眩しい夏だけでなく、年中体に刺激を与えるもの。特に朝夕の紫外線に注意して、日頃から予防ケアを行いましょう。
紫外線対策になる栄養素を摂る
日々の食事においても紫外線対策を意識し、効果的な栄養素を含む食材を摂ることで体の内側から日焼け対策ができます。
目の健康を維持するために欠かせない栄養素と言えば、ルテインです。ルテインは活性酸素の働きを抑え、紫外線やブルーライトの吸収を抑えて目を守る効果があると言われています。ほうれん草やカボチャ、ブルーベリーなどに多く含まれているため、意識的に食事に取り入れましょう。目の健康を保護するサプリメントを利用するのもおすすめ。
目から入った紫外線はビタミンを壊してしまうと言われているため、ビタミンを積極的に摂取することも大切です。
目の日焼け対策をして紫外線から目を守ろう
肌の日焼けもヒリヒリと痛いですが、深刻な目の日焼けは日常生活に支障をきたす可能性があります。暑い夏の日や日照りの強い日以外にも紫外線は降り注ぐので、1年を通して対策することが大切。紫外線をカットするサングラスやメガネをかけ、さらに角膜のケアもしっかりと行いながら、目の日焼け対策の実践・継続をしましょう。
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