曇りにくいメガネ、メガネで近赤外線カット、花粉がつきにくい…レンズのコーティングでもっと快適に!

目次
- レンズとコーティングのしくみ
- レンズの構造
- ベースのコーティングの役割
- こんなにあるレンズコーティングの種類
- ①【曇り防止コーティング】マスクや寒暖差で曇りにくい!
- ②【近赤外線カットコーティング】話題の近赤外線もカット!
- ③【静電気防止コーティング】ホコリや花粉が付きにくい!
- ④【撥水・撥油・防汚コーティング】レンズの汚れが簡単に取れる!
- ⑤【対擦傷コーティング】レンズがキレイに長持ち!
- メガネのお悩みNo.1。曇りを防ぐ「フォグレスコート」
- フォグレスコートとは?
- 専用クリーナーと併せて使用する
- 曇り止めクロス
- レンズのコーティングの取扱注意点
- セルフコーティングはしてはいけない
- レンズごと交換する
- レンズのコーティングを長持ちさせるためには?
- 高温になる場所に置かない・持っていかない
- 丁寧にレンズを拭く
- 専用クリーナーを使う
- 使わないときはケースにしまう
- メガネレンズのコーティングに関する知識を深め、快適に使おう!
レンズとコーティングのしくみ

メガネには1枚のレンズだけがついているように見えますが、実はいくつかの層によってできています。まずは、レンズの構造と、レンズに施されているコーティングの役割から見ていきましょう。
レンズの構造
レンズの基盤となる素材の上には、薄くコーティングが施されています。素材を挟むようにして、ハードコート、反射防止コートの順に重なっているのが一般的です。これらがコーティングのベースとなっています。
ベースのコーティングの役割
基盤となるレンズが1枚だけだと、レンズは裸の状態も同然です。ベースに施されるコーティングは、このレンズを守ったり、反射を抑えたりする役割を果たしています。
コーティング | 役割 |
---|---|
ハードコート | レンズ素材(プラスチック)を保護する。 |
反射防止コート | 視界を明るくするために、反射を抑える。 |
こんなにあるレンズコーティングの種類

上記で紹介したコーティングをベースとしながら、各メガネメーカーが独自のコーティングを開発しています。そのため、コーティングの種類はメーカーによってまちまちです。ここでは、代表的なコーティングの種類とその特徴について解説します。
①【曇り防止コーティング】マスクや寒暖差で曇りにくい!
寒いところから暖かい場所への移動、マスク装着時、食事の際などは、温度差によってレンズに曇りが発生してしまいます。曇り防止コーティングを施すことで、視界が良好になるでしょう。
アイガンでは、曇り防止効果のある以下のレンズを販売しています。
レンズ | 価格 |
---|---|
【フォグレス非球面レンズ】SEIKO PNT/PR 【フォグレス遠近両用レンズ】SEIKO バランス
|
レンズ価格:¥15,400(税込) レンズオプション価格:¥2,200(税込)
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②【近赤外線カットコーティング】話題の近赤外線もカット!
人の目では見ることのできない電磁波の一種である近赤外線は、紫外線と比べると、その到達量は5倍!紫外線よりもさらに肌の奥まで入っていきます。紫外線だけでなく近赤外線も肌に影響することが明らかになっています。近赤外線カットコーティングをレンズに施せば、デリケートな目の周りの皮膚を保護するのに役立つでしょう。
③【静電気防止コーティング】ホコリや花粉が付きにくい!
プラスチックレンズは静電気が溜まりやすいため、ホコリや花粉が付着しやすくなります。これがレンズの汚れの原因に。静電気防止コーティングによって静電気の発生を抑制すれば、ホコリや花粉が付きにくくなり、楽にお手入れができます。
④【撥水・撥油・防汚コーティング】レンズの汚れが簡単に取れる!
レンズが汚れる原因は、水・皮脂・化粧品などさまざまです。水や化粧品などが付いたレンズをそのままにしておくと、レンズにシミが残る原因になりかねません。こちらのコーティングをすれば、汚れなどがついてもすぐに拭き取れるので、お手入れが楽ですよ。
⑤【対擦傷コーティング】レンズがキレイに長持ち!
プラスチックレンズにハードコートが施されているのはやわらかい素材そのものを保護するためです。表面の擦り傷は防げません。さらに対擦傷コーディングをすれば、表面の硬度が高まり、擦り傷が付きにくくなります。レンズが拭きやすくなって、キレイに長く使えるでしょう。
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メガネのお悩みNo.1。曇りを防ぐ「フォグレスコート」

アイガンにおいても、さまざまなコーティングが施されたレンズの取り付けが可能です。なかでもおすすめなのがフォグレスコート。ここでは、フォグレスコートの特徴について詳しく紹介します。
フォグレスコートとは?
セイコーアイウェアが開発した、曇り止めに特化したレンズ。レンズ表面に付いた、化粧品・皮脂などを拭き取りやすくする効果もあります。一般的に、撥水性が高いコーティングは、弾かれた水分がレンズ表面に溜まるため、それによってレンズが曇ることが多いです。しかし、フォグレスコートは親水性が高く、レンズの表面に水が馴染むので、曇りにくいとされています。
専用クリーナーと併せて使用する

フォグレスコートには、専用のクリーナー「フォグレスコートメンテナンスクリーナー(液体タイプまたはシートタイプ)」が付いてきます。フォグレスコートを上回る親水性の高さが特徴です。そのため、フォグレスコートが施されたレンズに定期的に塗れば、より高い曇り止め効果が期待できるとともに、効果も長く持続するでしょう。レンズ表面に水の膜ができてしまったときは、この専用クリーナーを使って対処してくださいね。
曇り止めクロス
フォグレスコートは、親水性が高い一方で撥水性において劣ります。また、摩擦が強くレンズ表面の汚れが拭き取りにくいのが懸念点。曇り・汚れの両方をカバーしたいのであれば、【撥水・撥油・防汚コーティング】のレンズに、「曇り止めクロス」を使用するのがおすすめです。

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¥990 (税込)
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レンズのコーティングの取扱注意点

せっかくメガネにコーティングが施されていても、使っているうちにはがれてしまうことも。ここでは、レンズのコーティングの取扱注意点について解説します。
セルフコーティングはしてはいけない
レンズに付いた傷やコーティングのはがれを直すのは、不可能です。なかには、傷が目立たないようにしようと、研磨する人もいるかもしれません。しかし、研磨すると、コーティングがはがれたり、見え方が変わったりしてしまい、見えにくくなってしまいます。これはコーティングに関しても同様です。自分で直そうとすることで、はがれを余計に悪化させてしまいます。
レンズごと交換する
コーティングは再生できないので、当然レンズの修復はできません。そのため、コーティングがはがれてしまった場合は、レンズを交換することで対処します。
レンズのコーティングを長持ちさせるためには?

コーティングは一度はがれてしまうと再生ができず、レンズの交換が必要になります。そのため、普段からコーティングがはがれないよう、気を付けてメガネを使うことが大切です。最後に、レンズのコーティングを長持ちさせるポイントを解説します。
高温になる場所に置かない・持っていかない
プラスチックレンズは熱に弱いという特徴があります。60度以上の熱を与えると、レンズのコーティングにシワが寄ったりひび割れたりするため、高温の場所に持って行くのは厳禁です。
禁止行為 |
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・車のダッシュボードにメガネを置きっぱなしにする。 ・お風呂・温泉・サウナにメガネを持ち込む。
・メガネをお湯に入れる/お湯で洗う。
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メガネのアイガンでは熱に強いレンズの取り扱いもあります。
レンズ | 価格 |
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【ヒートガード球面レンズ】Kodak 3160 SP PHP ※耐熱温度:115℃(丸生地)、95℃(枠入れ時)
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レンズ価格:¥18,700(税込) レンズオプション価格:¥5,500(税込)
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【ヒートガード遠中近レンズ】Kodak プレサイスPHP(RT13) | レンズ価格:¥40,700(税込) レンズオプション価格:¥27,500(税込)
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丁寧にレンズを拭く
力を入れてレンズを拭くことで、表面のコーティングがはがれて、レンズが傷付きやすくなってしまいます。汚れなどが気になるときは、優しく丁寧に拭くよう心がけましょう。
硬い異物・化粧品・化学薬品などが付着したときは、まず水洗いをします。それから水気を拭き取り、メガネ拭きを使って丁寧に拭いてください。特に化粧品・化学薬品は、レンズ表面のコーティングを溶かす恐れがあるため、付着しないよう注意が必要です。
専用クリーナーを使う
汚れが酷いときは水洗いだけではとれないこともあります。ただし、石鹸やシャンプーなどの洗剤の中にはレンズのコーティングを痛める成分が含まれている場合があります。メガネ専用のクリーナーを使用しましょう。

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¥1,100 (税込)
メガネを清潔にできる! 除菌・帯電防止機能付き! 液だれしないムースタイプ。 毎日使っても約1か月持ちます。
使わないときはケースにしまう
レンズはとてもデリケート。こすれるだけで、簡単に傷が付きます。メガネをテーブルの上などにそのまま置かず、使わないときは必ずケースにしまいましょう。その際、メガネ拭きでメガネを包んで保護するとなお良いです。
メガネレンズのコーティングに関する知識を深め、快適に使おう!

メガネのレンズには、レンズを保護するために、複数のコーティングが施されています。コーティングは薄くてかなりデリケート。メガネを購入する際は、レンズのコーティングについて詳しく知った上で選びましょう。また、使用時は取り扱い方法を守り、大切なメガネをいつまでも快適に使ってくださいね。