【皮膚科医が監修】紫外線対策だけじゃ不十分?肌老化を招く太陽光とその対策とは

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【皮膚科医が監修】紫外線対策だけじゃ不十分?肌老化を招く太陽光とその対策とは
春から秋は、強い日差しが降り注ぐ季節。ここで効果的な日焼け対策をしないと、肌に様々な影響があると言われています。今回は、紫外線以外にも肌老化を招く、太陽光に含まれる有害光線や、その対策について、水道橋ひふ科クリニックの神島輪院長に教えていただきました。

水道橋ひふ科クリニック 院長 神島輪先生

東京女子医科大学卒業。東京女子医科大学病院皮膚科に入局し、以後シロノクリニック、早稲田南門eクリニックなどでの勤務を経てナチュラルハーモニークリニック表参道で院長代理として研鑽を積む。エステティックサロン「ミュゼプラチナム」のインターネットサイト「MUSEE PLATINUM」にて『ミュゼのお肌の相談医』を務める。2019年に水道橋ひふ科クリニックを開業し、地域の“お肌の健康と美のかかりつけ医”として活躍中。

覚えておきたい、シミと紫外線の関係

紫外線でシミができるメカニズム

紫外線の波長のうち日焼けにかかわるのは、UV-AとUV-Bの2種類です。短い波長のUV-Bは皮膚の表皮まで、長い波長のUV-Aはその下層の真皮まで届きます。UV-Bは肌に炎症を起こさせるので、肌が赤くなってヒリヒリし、やけどのような状態にします。UV-Aは真皮にあるコラーゲン組織を破壊して肌の弾力を奪ってしまうので、シワやたるみなどの原因の一つになります。
紫外線が当たると、皮膚の一番下にあるメラノサイトを刺激して、メラニンが生み出されます。このメラニンによる色素沈着は、肌のターンオーバーが正常に起こっていれば薄くなっていきます。しかし、新陳代謝の衰えや、体調不良などで色素沈着が残ると、皮膚に「シミ」ができるのです。

目から入る紫外線にも注意!

実は目から入ってくる紫外線も、シミの原因になってしまうってご存じですか?

目に強い紫外線を浴びると、角膜が炎症を起こします。すると神経を通じて脳に「紫外線を浴びた」という情報が伝わり、皮膚を守ろうとして脳が肌にメラニンを作り出すよう指令を出します。

つまり目から入った紫外線もまた、シミの原因となりうるのです。

紫外線、こんな時間や場所は気を付けて

紫外線が強いのは5月から8月ぐらいまでの期間です。真夏だけでなく、5月からの紫外線対策をおすすめします。また、曇りの日でも、晴れの日の約60%もの紫外線量があり、 油断はできません。
時間帯では午前10時から午後2時前後が強いです。海や山など、日差しを遮るものがない場所は特に気を付けましょう。

紫外線だけじゃない!肌老化を引き起こす太陽光のリスク要素とは?

紫外線だけじゃない、太陽光のリスク

太陽光には紫外線以外にも、さまざまな波長の光が含まれています。

目に見える光(可視光線)の中でも目に影響するといわれている高エネルギー可視光線(HEV)や、肌の深部に達する近赤外線が、肌や目の老化につながるようだと最近分かってきたんです。

HEVによって引き起こされる目のトラブル

いわゆる可視光線に含まれるHEVは、加齢黄斑変性という病気の原因の一つと考えられています。目の網膜にある黄斑という部分にダメージを与え、視界の歪みや視力障害を引き起こしてしまうのです。

目の健康のためにも、HEVを含む太陽光はあまり浴びない方が良いですね。

※HEV(高エネルギー可視光線)とは…
可視光線(ヒトの見える光)の中で、紫外線に近い420nm以下の光。もっとも波長が短く、角膜や水晶体で吸収されずに網膜まで到達します。

近赤外線も肌トラブルの原因

近赤外線もUV-Aと同様に、シワやたるみの原因になるといわれています。しかも近赤外線はUV-Aよりさらに奥まで届き、皮下組織にまで達します。近赤外線を長期間浴びていると、肌の弾力を保っている皮下組織のコラーゲンが減ってしまったり、作られるコラーゲンが少なくなったりすることが明らかになっています。

日常生活でできる日焼け予防とは?

スキンケアで日焼け予防

肌を守るために重要なのは、保湿をしっかりすること、そして太陽光を遮ることです。
肌荒れなど、肌になんらかのダメージがあると、紫外線がより深い皮膚の層まで届くことがあります。十分に保湿してみずみずしいお肌を保つことで、紫外線の影響を受けにくくしましょう。

日焼け止めの「SPF」や「PA」は数値が高いほど防ぐ効果も大きいですが、その分肌にも負担がかかるので、バランスを考えて選びましょう。日常生活であればSPF 20〜30/PA+程度で良いですが、夏のおでかけはSPF 40〜50/PA+++あると安心です。また日焼け止めはこまめに塗り直すことをおすすめします。塗り直すのが難しい場合は、日焼け止め効果のあるファンデーションを上から乗せるのもいいと思います。

目や目元の有害光線は物理的に遮る

ただし、目から入る紫外線やHEV、先ほどお伝えした近赤外線は、日焼け止めでは防げません。

これらに対しては、太陽光を物理的に遮るしかないので、有害光線カット効果のあるメガネのほか、日傘や帽子で防ぐことが重要です。

食生活による日焼け予防

バランスの良い食事も大切です。美白ケアでよく知られるビタミンCはもちろん、ビタミンBも併せて摂るようにしましょう。

私は「飲む日焼け止め」を欠かしません。手間がかからないことや、うっかり日焼けをしてしまった後に効き目があります。ドラッグストアやコスメショップ、通信販売などどこでも簡単に入手できます。

シミやシワ、たるみなど、肌老化には栄養素不足が関係しているかもしれません。下のチェックリストで、肌のお悩み別に必要な栄養素をチェックしてみましょう。

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肝斑ができやすい
白斑が治らない
鉄不足の可能性あり


傷痕や色素沈着が残りやすい
亜鉛不足の可能性あり


乾燥肌、サメ肌
しわ、たるみが目立つ
タンパク質不足の可能性あり(ビタミンA不足も合併している可能性がある)


年齢的なシミ
ビタミンB群不足の可能性あり(ビタミンE、C不足も合併している可能性がある)


できてしまったシミやシワ、たるみも諦めない!最新エイジングケア&美容医療

シミやシワができてもまだ間に合うエイジングケア

メラニンの色素沈着は、肌のターンオーバーを促進することで薄くなっていきます。

レチノール(ビタミンA)は、皮膚に塗ることで表皮の一番外側にある角層の細胞分裂を促し、肌のエイジングケア効果があります。

肌のターンオーバーを整えることは、シミだけでなく、シワやたるみの改善にも効果的です。シミやシワができてしまっても諦めず、ビタミンAが配合されたスキンケア商品やサプリメントでケアすることをおすすめします。

最近はトレチノインというビタミンA誘導体の入っている塗り薬が、非常に人気があります。

できてしまったシミを消す美容医療

できてしまったシミは、いわゆる美容医療で消すことができます。

メラニン色素に反応する強いレーザーを照射して破壊し、シミをかさぶたにして数日かけて剥がす方法があります。
そしてもうひとつ、皮膚のダウンタイムを最小限に抑えながら照射を行なって分解したメラニン色素を老廃物として徐々に排出する、光治療の「フォトフェイシャル」という方法もあります。どちらが向いているかはシミの状態によります。
なお、シミ治療はごく一部の例外を除いて、ほぼ自由診療になります。

「UV420&NIRカットレンズ」で目もお肌も守りましょう

目には日焼け止めを塗れませんから、目から入る紫外線やHEVには有害光線をカットできるメガネが効果的です。またシワやたるみのできやすい目の周りは、近赤外線カット効果もあるメガネで肌を守りましょう。
アイガンの「UV420レンズシリーズ」は、紫外線だけでなくHEVや近赤外線もカットできる、サングラスにもメガネにも対応可能なレンズです。

ここからは、特に夏におすすめの、UV420レンズを使用したアイガンオリジナルサングラス「UV420 & NIR-CUT SUNGLASSES」を紹介します。

UV420 & NIR-CUT SUNGLASSESシリーズの特徴

「UV420 & NIR-CUT SUNGLASSES」シリーズは、紫外線を約100%カットするだけでなく、HEVを約94%カット。さらに近赤外線を約50%カットします。

紫外線を約100%、HEVを約94%、近赤外線を約50%カットしてくれる、ボストン型のサングラスです。テンプルがゴールドなので、コーディネートのアクセントにもなります。

UV420スキンケアサングラス4216 C1 LBR|愛眼公式オンラインショップ

紫外線を約100%、HEVを約94%、近赤外線を約50%カットしてくれる、ボストン型のサングラスです。テンプルがゴールドなので、コーディネートのアクセントにもなります。

紫外線を約100%、HEVを約94%、近赤外線を約50%カットするボストン型のサングラス。テンプル部分にはゴールドのパーツが施されており、それがワンポイントとなっておしゃれです。フレームのカラーは、レンズカラーに合わせられており、統一感も◎

UV420スキンケアサングラス4209C1|愛眼公式オンラインショップ

紫外線を約100%、HEVを約94%、近赤外線を約50%カットするボストン型のサングラス。テンプル部分にはゴールドのパーツが施されており、それがワンポイントとなっておしゃれです。フレームのカラーは、レンズカラーに合わせられており、統一感も◎

紫外線を約100%、HEVを約94%、近赤外線を約50%カットするレンズに加え、幅広なテンプルデザインでサイドからの光の侵入を軽減します。さらにステンレス製の鼻あてパーツによって睫毛が当たりにくくなっているので、しっかりめのアイメイクをした日も安心です。

UV420サングラス4210 C-1|愛眼公式オンラインショップ

紫外線を約100%、HEVを約94%、近赤外線を約50%カットするレンズに加え、幅広なテンプルデザインでサイドからの光の侵入を軽減します。さらにステンレス製の鼻あてパーツによって睫毛が当たりにくくなっているので、しっかりめのアイメイクをした日も安心です。

メガネで有害な光をカットしてしっかりエイジングケアをしよう!

太陽光による肌老化を避けるには、外出時のメガネを習慣化するなど、毎日の心がけが大切です。エイジングケアのために今できることを見直して、夏の日差しを乗り切りましょう。