「よく見えない」と感じたら。視力低下の原因と対策は?

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「よく見えない」と感じたら。視力低下の原因と対策は?
視力低下を感じる人は、まず自身の生活習慣や環境を振り返ってみましょう。目の不調の原因がどこかに潜んでいるかもしれません。ここでは、視力が低下する仕組みや原因、対策を紹介します。目の不調を感じる人、メガネを作ろうかどうか迷っている人は、ぜひこの記事をチェックしてみてくださいね。

視力が低下!目の状態は?

視力が低下しているとき、目はどのような状態になっているのでしょうか。まずは目が物を見る仕組みを確認しておきましょう。

また、目が「見えにくい状態」もすべて同じではありません。ここでは、突然の視力低下を引き起こす可能性のある「近視」「遠視」「老眼」についても紹介します。

まずは目の仕組みを知ろう

目の仕組みを考える際は「カメラ」を想像するとわかりやすいでしょう。人間の目でカメラのレンズに相当するのが「水晶体」です。

写真を撮るときは、レンズを前後に動かしてピントを合わせます。水晶体も、その厚みを増したり薄くしたりすることで、レンズと同様の働きを行います。水晶体から取り込まれた光のピントがぴったり網膜に合えば、それが「見える」という状態なのです。

いわゆる「目のよい人」は、「正視」といわれます。これはぼんやり遠くを見た場合、外から入った光のピントが網膜に合っている人のこと。ピントの位置が網膜より前にきたり後ろにきたりする人は「目が悪い」といわれる状態です。

見えにくい状態①近視

近視の人は外から入った光のピントが、網膜よりも前方にきています。そのため、近くは見えるものの遠くは見えにくいという状態。ピントの合う位置が水晶体に近いほど、近視の度合いはひどくなります。

見えにくい状態②遠視

遠視の人は、水晶体から取り込んだ光のピントが、網膜よりも後方にきている人。遠くも近くもぼやけて見えます。

ただし、若いうちはピントを調整する力があるため、見えにくさを感じない人も少なくはありません。このような人は、年齢を重ねて目の機能が落ち、ようやく遠視だと気づくのです。

見えにくい状態③老眼

老眼とは、加齢から目の機能が低下した状態のこと。目のレンズである水晶体が硬くなり、厚くなったり薄くなったりといった調節ができなくなります。

老いに関係する症状のため「老眼」と呼ばれますが、近年は若年層の間でも、老眼に似た症状を発症する人が増えています。これは「スマホ老眼」「夕方老眼」などと呼ばれており、年齢は関係ありません。

いずれの場合も、原因は目の酷使によるもの。若くても目に負担をかけ続ければ、水晶体は硬化してしまいます。年齢にかかわらずピント調整機能がうまく働かなくなり、「見えにくい」と感じるようになるのです。

20~30代で老眼のような症状がある人は、目を酷使していないかどうか、自身の生活を振り返ってみましょう。

視力低下の原因として考えられることは

一口に「視力低下」といっても、原因はさまざまです。ここでは、視力低下を引き起こすと考えられている原因を3つ紹介します。

加齢

40歳以上の人が視力低下を感じる場合は、先述した「老眼」になっているのかもしれません。これは目のピント調整機能の衰えからくるため、回復することはほぼありません。

症状としては、手元の小さな文字が読みにくくなる、近くから遠くを見るとピントが合うまでに時間がかかるなどがあります。老眼の補正には「老眼鏡」の使用が有益。40歳頃から症状を発症した人は、45歳頃から老眼鏡を必要とするケースが多いようです。

労働・生活環境

職業や生活環境によっても、視力の低下は起こります。

まず、仕事で朝から晩までパソコンを見ているような人は、先述したスマホ老眼だけではなく、疲れ目からドライアイや近視などの症状も出やすくなります。さらに、自宅に戻ってもテレビを見続けたり、寝る前に暗がりでスマホをいじったりしている人はより目に負担をかけている状態です。

病気

目になんらかの病気がある場合も、視力が低下します。例えば白内障や糖尿病網膜症などは、視力低下を伴う病気です。

白内障の症状は目のかすみや、ちょっとした光でも眩しく感じるなど。夜間の運転で対向車のライトが異常に眩しいなど感じたら、専門医に相談した方がよいでしょう。

一方、糖尿病網膜症は、糖尿病の合併症の一つ。糖尿病を患っている人で目に異常がある場合は、早めに病院で診察を受けてください。

視力低下を防ぐには。適切な対応策とは

視力低下を食い止めるには、早めの対応が重要です。ここでは、環境に起因する視力低下への対応策を紹介します。視力低下の原因に思い当たる節のある人はぜひ実行してくださいね。

生活環境・習慣の見直し

スマホやタブレットを寝る直前まで見続けてしまう、仕事で朝から晩までパソコンの前に座っているなど、目を酷使している人は、環境や習慣を見直しましょう。

まず、スマホやタブレットばかり見ている人は、「スマホやタブレットをオフにする時間」を設けます。さらに、デジタル器機のブルーライトカット機能を使ったり、ブルーライトカットメガネをかけたりするとなお良いでしょう。

また、どうしても仕事でパソコンを使用する人は、一定時間ごとに休憩を挟むなどが有益です。軽くストレッチをしたり、目をつむったりするだけでも目への負担の度合いは下がります。ドライアイの人は目薬などを用意して、目の乾きを防ぎましょう。

視力低下を防ぐには、目だけではなく体全体の健康に留意することも大切です。日頃あまり運動をしていない人は適度な運動を行い、体が凝り固まらないようにしてください。

加えて、休養が取れていない人はオフの時間はしっかり休み、きちんと睡眠時間を確保することが大切です。朝は定時に起床し、規則正しい生活を心がけましょう。生活習慣が整えば、体調もよくなります。体全体が復調すれば、目の状態も改善されやすくなるでしょう。

毛様体筋を緩める

水晶体のピント調節機能に関わるのが「毛様体筋」。パソコンやスマホなど近くばかり見ている人は、この筋肉が凝り固まっていることが多々あります。視力低下を感じる人は、毛様体筋の凝りをほぐしてあげましょう。

毛様体筋をほぐす方法としては、遠くを見る、目のマッサージをするなどが有益です。オフィスで時間があるときは、近くと遠くを交互に見るなどしてください。

目のマッサージを行う場合は、まず、眉毛の下のくぼみを10回ほど両親指でプッシュしてください。この時、内側から外側に向けて行うのがポイント。
次に、鼻の付け根をつまみ、下から上に押し上げます。それが終われば、両こめかみを10回ほどくるくるとプッシュしましょう。最後に下まぶたの周りを人差し指で優しく10回ほど押せば、マッサージ終了です。
マッサージのコツは、力を入れすぎないこと。心地よいと感じる程度の強さがベターです。

毛様体筋がほぐれれば、目のピント調機能も回復しやすくなるでしょう。

改善が見られない場合はメガネ等で矯正を

一旦近視になると、基本的に自然治癒は望めません。視力低下を感じながらも放置すると、本格的に近視が進行するので、改善が見られない場合はメガネ等を使うことを検討しましょう。

一般的に、メガネが必要とされる視力は0.2以下。0.3~0.6の場合は様子を見ながらとなりますが、車の免許更新では両目0.7以上必要なので注意してくださいね。

視力低下が改善されない場合は、まず視力測定を受けてみましょう。メガネ屋さんなら遅くまで営業している店舗もあるので、会社帰りにでも足を運んでみてはいかがでしょうか。

視力低下を感じたら早めの対応を

物がよく見えないのは、体に不要な緊張を強いている状態。長く続くと、やがては頭痛や肩こり・吐き気などを引き起こすことがあります。視力低下を感じる人は安易に放置せず、早めに専門機関で検査を受け、必要があればメガネ等を作りましょう。

また、デジタル機器に触れる機会の多い現代人は、なにかと目を酷使しがち。時にはスマホやパソコンに触らない日を設けたり、目のマッサージをしたりなどして、目をいたわる生活を送ってくださいね。