コンタクトの含水率、高含水レンズと低含水レンズはどちらがいい?特徴と選び方を解説

目次
- コンタクトの含水率とは
- コンタクトの高含水率と低含水率の違い
- 酸素透過率
- 汚れやすさ
- つけ心地
- 含水率によるコンタクトの選び方
- 高含水率がおすすめ:長時間コンタクトを使わない人
- 低含水率がおすすめ:目が乾きやすい人
- コンタクトを快適に使うためのコツ
- まばたきを意識する
- コンタクト用の目薬を活用する
- 正しい装用時間を把握する
- 適切なケアをする
- 愛眼のおすすめコンタクト
- ワンデーメニコン プレミオ(1箱/30枚入り)|メニコン
- 2ウィークピュアうるおいプラス(1箱/6枚入り)|シード
- ワンデー アキュビュー トゥルーアイ(1箱/30枚入り)|ジョンソンエンドジョンソン
- ワンデー アキュビュー モイスト【乱視用】(1箱/30枚入り)|ジョンソンエンドジョンソン
- コンタクトの含水率は自分の目の状態を把握した上で選ぼう
コンタクトの含水率とは

含水率とは、ソフトコンタクトに含まれる水分の割合のことです。含水率が高いほど、たくさんの水分を含んだコンタクトになります。含水率50%以上が高含水レンズ、50%未満が低含水レンズに分類されるのが基本です。
ハードコンタクトは酸素を通しやすいプラスチックが主原料であり、水分は含まれないため、含水率という考え方がありません。一方で、ソフトコンタクトの原料は水によってやわらかくなるプラスチック素材。レンズの水分を通じて酸素を角膜に届ける構造なので、含水率が1つの指標とされています。
コンタクトの高含水率と低含水率の違い

含水率の高低によって、酸素透過率やつけ心地、汚れやすさに違いが出ると言われています。高含水率と低含水率の違いについて解説します。
酸素透過率
高含水レンズと低含水レンズの違いは、酸素透過率です。酸素透過率とは、コンタクトを通る酸素の割合を表したものであり、数値が高いほど酸素が通りやすくなります。
角膜は、空気中の酸素が溶け込んだ涙から必要な酸素を取り入れていますが、コンタクトをつけると裸眼の状態より酸素を取り込みにくい状態に。酸素が足りなくなると、角膜が傷ついたり、目が充血したりといったトラブルの原因になる場合もあります。
前述の通り、ソフトコンタクトはレンズの水分を通じて酸素を角膜に届ける構造なので、含水率が高ければ酸素透過率も高くなるのが一般的です。
汚れやすさ
高含水レンズは汚れの原因となるタンパク質が入り込みやすく、低含水レンズと比べて皮脂などで汚れる傾向があります。レンズに皮脂などの汚れが付着すると見えにくくなるため、1日使い捨てタイプのレンズ以外は、毎日のケアがとても大切です。また、レンズの汚れやすさは素材の性質がイオン性か非イオン性によっても変わるため注意が必要です。
イオン性の素材は、タンパク質が付着しやすいのが特徴。このことから、高含水率かつイオン性素材のレンズは特に汚れやすく、低含水率かつ非イオン性素材のレンズは汚れにくいと言えます。
つけ心地
つけ心地にも違いがあります。たくさんの水分を含む高含水レンズは、やわらかくつけ心地が良い一方で、水分蒸発量が多くなるのが特徴です。蒸発した水分を補おうとしてレンズが涙を吸収するため、目が乾きやすくなります。低含水レンズは高含水レンズと比べてつけ心地に違和感を覚える場合がありますが、水分蒸発量が少ないので目の潤いを維持しやすいでしょう。
ただし、コンタクトの相性は人によって異なります。メーカーが独自改良した素材や保湿成分を使っている場合もあり、含水率のみでつけ心地や乾燥度合いが決まることはありません。眼科医と相談しながら適切なコンタクトを選ぶことが大切です。
含水率によるコンタクトの選び方

含水率を基準にしたコンタクトの選び方について解説します。なお、コンタクトの購入には眼科の処方箋か、コンタクトの箱やパッケージなど、レンズの種類と度数などのデータがわかるもの必要です。目的や目の状態によって適切なコンタクトが変わるため、医師と相談した上で購入を検討しましょう。
高含水率がおすすめ:長時間コンタクトを使わない人
目の乾きを感じやすい高含水レンズは、長時間コンタクトを使わない人や涙の量が多い人におすすめです。短時間のみの使用であれば、過度な乾燥に悩まされずに済むでしょう。
また、やわらかなつけ心地で目になじみやすいので、初めてコンタクトを使う人にも向いています。低含水レンズは水分量が少ない分、人によってはゴロゴロとした異物感が残る場合も。低含水レンズが合わないと感じたら、高含水レンズを試してみるのも1つの方法です。
低含水率がおすすめ:目が乾きやすい人
一定の潤いを維持できる低含水レンズは、目が乾きやすい人や涙の分泌量が少ない人に向いています。含まれている水分量が少ない分、蒸発量も抑えられるため、レンズに涙が奪われて目が乾燥するのを防げるでしょう。長時間コンタクトをつけた際に、乾燥で違和感を感じる人や毎日コンタクトをつける必要がある人は、低含水レンズを検討してみてください。
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コンタクトを快適に使うためのコツ

快適にコンタクトを使い続けるには、適切なケアで目を労ることが大切です。コンタクトを使うときに意識したいコツを紹介します。
まばたきを意識する
コンタクト装着時は、裸眼のときよりまばたきの回数を増やしましょう。まばたきが足りないと、目が乾燥しやすくなります。目の乾燥によってコンタクトとまぶたの摩擦が大きくなり、まばたきをした際にコンタクトがずれる場合も少なくありません。
パソコンやスマホの長時間使用などで集中していると、無意識にまばたきが少なくなるため注意が必要。適度に休みを取り、意識的にまばたきをして目に涙を行き渡らせるようにしてください。
コンタクト用の目薬を活用する
コンタクトによる目の乾きには、目薬を使うのも1つの方法。ただし、コンタクト装着時は通常の目薬ではなくコンタクト装着時でも使用できる目薬を使う必要があります。
コンタクト用の目薬はレンズへの影響が少ない成分で作られており、装着時に点眼しても問題ありません。誤った使用は目を傷める原因になるため、事前に説明書を確認し、正しい使い方で目薬を取り入れてください。
コンタクトレンズ使用時の目薬の使い方・普通の目薬を使ってもいい? - Aigan STYLE(メガネ・めがね)

正しい装用時間を把握する
コンタクトの装用時間は、長くて16時間が目安。装用時間を守らないと、角膜が酸欠状態になって目の抵抗力が弱まり、感染症にかかりやすくなることがあります。
コンタクトが目にはりついたり、涙の層に悪影響を与えたりする可能性もあるでしょう。自己判断で装用時間を伸ばすことは避け、医師の指示や説明書に従ってコンタクトをつけてください。
適切なケアをする
コンタクトはとても繊細な医療機器なので、適切なケアが欠かせません。2週間タイプや1ヵ月タイプなど、日をまたいで使うタイプは毎日ケアをして清潔な状態を保つことが大切です。レンズケースにも汚れが溜まることがあるため、定期的な掃除を忘れないようにしましょう。
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愛眼のおすすめコンタクト
最後に、愛眼おすすめのコンタクトを紹介します。自分の目に合ったコンタクトを見つけるために役立ててください。
ワンデーメニコン プレミオ(1箱/30枚入り)|メニコン

高い酸素透過性を備えたシリコーンハイドロゲルのコンタクトです。酸素の通しやすさとやわらかさのバランスを取ることで、快適なつけ心地を実現。コンタクトの内側が下向きに収納されたメニコン独自のケースにより、清潔な状態で装用できます。
含水率:56%
価格:¥3,969(税込)
2ウィークピュアうるおいプラス(1箱/6枚入り)|シード

保存液には天然保湿成分、レンズには水分を留める両性イオン素材を使ったコンタクトです。こだわりの保水力で目の潤いをキープ。徹底した検査体制と品質管理のもと、日本国内で丁寧に製造しています。
含水率:58%
価格:¥3,050(税込)
ワンデー アキュビュー トゥルーアイ(1箱/30枚入り)|ジョンソンエンドジョンソン

低含水率ながら、角膜にしっかり酸素を届けるシリコーンハイドロゲル素材を使用。乾燥を防いで潤いを保つため、快適な状態を維持できます。
含水率:46%
価格:¥5,390(税込)
ワンデー アキュビュー モイスト【乱視用】(1箱/30枚入り)|ジョンソンエンドジョンソン

安定したクリアな視界をキープできる乱視用のコンタクトです。つけた瞬間から視界のぶれを防ぎ、快適なつけ心地を叶えてくれます。
含水率:58%
価格:¥5,190(税込)
コンタクトの含水率は自分の目の状態を把握した上で選ぼう

高含水レンズと低含水レンズにはそれぞれ特徴があり、どちらが目にフィットするかは人によって異なります。まずは眼科を受診し、どの程度の含水率が良いか相談しましょう。専門家の意見を聞き、自分の目の状態を把握した上で適切なコンタクトを選んでくださいね。
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