初めてコンタクトレンズを作りたい!購入方法や種類などを解説

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初めてコンタクトレンズを作りたい!購入方法や種類などを解説
「メガネはメガネ販売店で買う」というのは、誰もが知る一般常識ですよね。でも、コンタクトレンズはどこで買えばいいかと聞かれると、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。また、「管理が大変そう」「老眼でも大丈夫?」「装着するのは痛くない?」などの不安から、コンタクトレンズの購入を思いとどまっている方もいらっしゃるかもしれません。本記事では、これから初めてコンタクトレンズの購入を考えている方に向けて、購入までの手順やレンズの種類、早く慣れるためのコツなどを解説します。

購入前に知っておきたい!コンタクトレンズの基礎知識

コンタクトレンズの購入を迷われている方は、きっと分からないことが多くて不安な気持ちが強いのではないでしょうか。ですが、分からないことを不安に思うのは、当然のこと。コンタクトレンズの正しい知識を深め、安心して購入への気持ちを固めていきましょう。

大人になってから初めてコンタクトレンズをつける人は、意外と多い!

コンタクトレンズを着けるようになる理由は人それぞれですが、その中でも、大人になってからコンタクトレンズを初めて作る人が意外と多いことをご存知でしょうか。

長年、裸眼の生活を続けてきた人の場合、メガネをかけることで感じる不便や煩わしさのほうが気になるという理由でコンタクトレンズを選ぶこともあるようです。また、女性の場合は、メイクを自由に楽しみたいからコンタクトレンズにする方も。また、遠近両用のコンタクトレンズも人気があります。

コンタクトレンズのメリット・デメリット

では、コンタクトレンズのメリット・デメリットをご紹介しましょう。

■コンタクトレンズのメリット
・汗や湯気によるくもりやズレが生じにくい
・180度の自然な視界が広がる
・重くない
・スポーツなどがしやすい
・左右の度数差が大きくても疲れない
・近視や乱視の度数が強くても対応できる

■コンタクトレンズのデメリット
・1日使い捨てタイプ以外はケアが必要
・長時間着用すると痛みが出ることも
・使い始めは慣れないことも
・誤った使い方をすると目にダメージを与えてしまうことも

メガネと違い、コンタクトレンズは目に直接つけるもの。そのため、こまめなケアや正しい使用法が求められます。ただ、日によってメガネをかけたり、家ではメガネで過ごしたりと、コンタクトレンズとメガネの併用も可能です。コンタクトレンズのメリット・デメリットを知り、シーンに合わせて上手に使いましょう。

コンタクトレンズの種類について

コンタクトレンズには、長期使用できるハードレンズと、定期交換もしくは使い捨てのソフトレンズの2種類があります。それぞれの装着感やコスト面などをご紹介します。

【ハードレンズ】:乱視や強い近視の方にオススメ
レンズの寿命は2~3年と、耐久性は申し分ありません。安全性が高く、長時間の装着にも耐えられるのも特徴で、ソフトレンズに比べると取り扱いは簡単です。ただ、慣れるまで異物感があり、レンズが外れやすい、異物が入ると痛みが出るなどのデメリットも。1枚の価格は高いですが、長い目で見ればコストは抑えられるでしょう。

【ソフトレンズ】
・定期交換タイプ:コンタクトレンズが初めての方にオススメ
レンズ寿命が2週間、1ヶ月など、バリエーションが豊富です。ハードレンズに比べると耐久性は劣ってしまうものの、初めて装着する場合も目になじみやすいという特徴があります。使用期間中は、毎日のケアで汚れを落とす必要があります。

・使い捨てタイプ:使用頻度が低い方にオススメ
レンズの寿命は1日なので、ケアは不要です。アクティブシーンでも安心ですが、定期交換タイプに比べるとコストは割高で、購入は箱単位のみとなります。

また、レンズのモードには乱視用と遠近両用があり、乱視の方も遠近両用のレンズの使用は可能です。他にも、紫外線カット機能や保水力など、機能性を高めた豊富な種類のレンズがあり、自分に合ったものを選ぶことが大切です。

気になる!初めてのコンタクトレンズの購入方法

続いて、コンタクトレンズを購入するまでのステップや、購入できる場所などをご紹介します。

初めてコンタクトレンズを購入するには眼科の検診が必要

コンタクトレンズはあくまで視力矯正用のれっきとした「医療機器」。薬事法の改正によって、コンタクトレンズは「不具合の起きたときの人体に対するリスクが高い(クラスⅢ)」に分類されるようになりました。このクラスⅢは高度管理医療機器と呼ばれるレベルで、人工心肺装置や心臓のペーススメーカーなども該当します。

この背景には、コンタクトレンズの正しい知識を持たずに間違った使い方をして目に障害を起こす事例が増えたためと言われています。コンタクトレンズはとても便利である反面、直接目につけるためリスクがあることをきちんと理解し、正しい使い方を心がければ心配はいりません。

なお、どんなコンタクトレンズを使う場合でも必ず眼科医の検査・処方が必要となります。また、日常的に問題なく装着できていても、トラブルを防ぐために定期的な検診を継続して受けるようにしましょう。

【眼科検診の流れ】
・眼圧・視力・度数の測定や、角膜の傷の有無、涙がきちんと出ているかを検査します。
・検査後、その場でレンズをつけて度数やつけ心地が目に合っているかを確認します。コンタクトレンズを初めて使う人には、着け外しのレクチャーもしてくれます。
・処方箋を受け取ります。

眼科・販売店・インターネットサイトなどで購入できる

コンタクトレンズを購入できる場所は、主に以下の3種類です。

①眼科で購入する
検診を受けた眼科でもレンズを購入できます。

②処方箋を持って販売店で購入
コスト面から見ると、販売店での購入もオススメです。対面販売なので安心な上、クーポン利用などの特典なども利用可能です。ただし、必ず処方箋の有効期限内に購入しましょう。

③インターネットで購入
処方箋に書かれた度数などの数値をもとに、自分で製品を選んで購入します。


2回目以降の購入時にも、必ず眼科で検診を受け、目の状態に変化がないか、コンタクトレンズを正しくつけられているかをチェックするようにしましょう。

コンタクトレンズに慣れるコツ、ケア方法

コンタクトレンズの着け外しは初回の眼科検診でもレクチャーしてくれますが、慣れるまでにはしばらく時間が必要です。早く慣れるためのコツや、正しいケア方法なども頭に入れておきましょう。

初めての場合は、1週間かけて徐々にコンタクトレンズに慣れていく

コンタクトレンズをいきなり長時間使用すると、目に負担がかかり充血や痛みの元になります。必ず、医師の指導に基づくスケジュールに沿って、徐々に慣れていきましょう。

【例】コンタクトレンズを装着する時間のめやす
1日目 6時間
2日目 8時間
3日目 10時間
4~6日目 12時間
7日目以降 終日

このように、毎日少しずつコンタクトレンズを装着する時間を増やしていきます。この期間中は、たとえレンズを正しく使用できていたとしても、目がレンズに慣れるための自然な生理反応として、以下のような症状が出ることがあります。

・異物感(ゴロゴロする)がある
・レンズがずれてしまう
・充血する
・まぶしく感じる
・かゆみがある

いずれの症状も、数日で落ち着いていくので、心配はいりません。ただ、1週間以上経ってもトラブルが続くようなら、すぐに眼科医の診察を受けましょう。

コンタクトレンズは、毎日の正しいケアが大切!

コンタクトレンズには、化粧品、タンパク質、脂肪、カルシウムなどの汚れが付着します。汚れをケアしないままでいると、見えづらくなったり、異物感が生じたり、さらには眼障害が起きてしまうことも。だからこそ、毎日のケアが肝心です。

【ハードレンズのケア】
・こすり洗い洗浄
洗浄液をつけ、指でこすり洗いします。

・つけおき洗浄
レンズの洗浄・保存・タンパク除去が1本でできるタイプがあります。


【ソフトレンズのケア】
・MPS(マルチパーパスソリューション)タイプ
レンズの洗浄・消毒・保存が1本でできます。まずは洗浄液をつけて指でこすり洗いをしてから、洗浄液ですすぎ、洗浄液を満たしたケースにレンズを浸してフタを閉めて保存します(4時間以上)。

・過酸化水素タイプ
レンズホルダーにレンズを入れ、消毒液を入れたカップの中にレンズを入れて放置します(6時間以上)。

自分に合ったレンズを選んで、快適なコンタクトレンズ生活を!

コンタクトレンズは、メガネに比べると使用上の注意点があり、毎日のケアも欠かせません。しかしながら、自分の目と同じような感覚でものを見られるのはコンタクトレンズだからこそ。自由にファッションやスポーツを楽しみたい方、広い視野を手に入れたい方など、この機会にコンタクトレンズデビューを検討されてはいかがでしょうか。