【医師監修】「抗菌」「殺菌」「除菌」の意味・違いを解説。メガネを清潔に保つには?

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【医師監修】「抗菌」「殺菌」「除菌」の意味・違いを解説。メガネを清潔に保つには?
抗菌とは、菌の増殖を抑えるという意味です。抗菌の他にも、殺菌や除菌などの言葉がありますが、違いが分からない人もいるでしょう。本記事では、抗菌・殺菌・除菌の詳しい意味と表記ルールについて解説。併せて、メガネへの菌対策やアイガンで使用しているメガネ専用クリーナーとサービスを紹介します。

監修医師:朝倉医師会病院 呼吸器内科部長 佐藤 留美先生

専門領域:呼吸器科一般、感染症、アレルギー
専門医等:医学博士
日本内科学会認定医、総合内科専門医
日本呼吸器学会専門医・指導医
インフェクションコントロールドクター
日本結核病学会結核・抗酸菌症認定医・指導医
日本感染症学会専門医・指導医
日本化学療法学会抗菌化学療法認定医・指導医
日本アレルギー学会専門医
所属学会:日本内科学会、日本呼吸器学会、日本アレルギー学会、日本感染症学会、日本結核病学会、日本化学療法学会

「抗菌」「殺菌」「除菌」それぞれの意味と表記ルール

まずは、抗菌や殺菌、除菌の持つ意味について解説します。それぞれに決められた表記ルールも紹介するので、違いを理解しましょう。

①「抗菌」の意味と表記ルール

抗菌とは菌が住みにくい環境を作り、繁殖を抑えることを指します。抗菌はあくまでも抑制するだけなので、菌を取り除いたり殺したりできません。

経済産業省によると、微生物のなかでも細菌のみが対象であり、汚れやぬめり、カビなどの抑制に関しては抗菌に含めないとされています。

抗菌加工された製品とそうでない製品を比較したときに、菌の増える割合が100分の1以下であると抗菌効果があると認定され、日用雑貨・家電製品・衣類・おもちゃなどに使われることが多いです。

②「殺菌」の意味と表記ルール

​​殺菌とは文字通り、菌を殺すことを指します。対象となる菌やウイルスの数、種類に関しては特に決まりがなく、すべての菌が殺せなくても一部の菌が減らせれば「殺菌」と表示できます。

殺菌は薬機法により医薬品・医薬部外品でしか表記できず、消毒液や薬用の石鹸などに表示されることが多いです。漂白剤や洗剤に殺菌作用があったとしても医薬品・医薬部外品ではないため、殺菌と表記できません。

③「除菌」の意味と表記ルール

除菌とは菌を除去し、数を減らすことを指します。殺菌と似ていますが、除菌は「菌を殺す」のではなく「取り除く」という広い意味で使われています。そのため、殺菌や手を洗うことも除菌の一種と言えるでしょう。殺菌と同様、対象となる菌・ウイルスの数や種類に関する決まりはありません。

上記で触れたように、医薬品・医薬部外品以外には殺菌と表示できないため、それ以外の雑貨である、ウェットティッシュや洗剤、スプレーなど多くのものに表記されます。

抗菌、殺菌、除菌以外の似た言葉の意味

抗菌や殺菌、除菌以外にも菌を除去したり、死滅させたりすることを表すさまざまな言葉があります。ここでは、それらの言葉の意味を解説した上で菌を減らす効果が一番高いものを解説します。

滅菌・消毒・静菌・制菌の意味

抗菌、殺菌、除菌以外にも似た言葉があります。身の回りを清潔に保つためには、言葉の違いを理解することが大切です。

滅菌   すべての菌やウイルスを限りなく死滅・除去すること。有害無害関係なく、生存する菌やウイルスの数を滅菌前の状態から100万分の1以下に除去する。手術で使う医療器具などに使用される。
消毒   有害な微生物の感染力を失わせるなどして無毒化したり、害のない程度まで減らすこと。殺菌と同様、医薬品・医薬部外品のみに表示されている。
静菌   微生物を殺さず、発育や増殖を抑制すること。冷蔵庫で保存して繁殖を防いだり、防腐剤を使用したりするときに表示されている。
制菌   維に付着した幅広い菌などの増殖を抑えること。医療機関などのユニホームに表示されている。

菌を減らす効果が一番高いのは?

菌を殺したり、除去したりすることを焦点にすると「抗菌→除菌→消毒→殺菌→滅菌」の順に効果が高くなります。しかし、殺菌や消毒は医薬品・医薬部外品にしか使用できません。そのため、高い殺菌効果を期待できる製品でも除菌としか表示できないものもあります。

除菌と表示されていても菌の除去効果が低いわけではないため、あくまでも目安として選ぶと良いでしょう。菌に対してどのような作用があるのかを理解し、生活に役立てることが大切です。

メガネの汚れの原因と必要な抗菌対策

メガネは身につける時間が比較的長く、飛沫感染などのさまざまなリスクからも守ってくれるアイテムです。しかし、メガネへの汚れ対策や菌対策をしている人は多くありません。毎日使うメガネは常に清潔にすることが大切です。ここでは、メガネが汚れる原因や清潔に保つ方法を紹介します。

メガネが汚れる原因

手や指には皮脂や汚れ、菌が付着している可能性が高いため、メガネに直接触れると、レンズやフレームが汚れてしまいます。また、空気中に浮遊している花粉や汚れ、まばたきによる涙や顔から出る汗なども、メガネを汚す原因と言えます。女性の場合はメイクもメガネ汚れの原因の1つです。

メガネを清潔に保つ方法

レンズやフレームには汚れがつきやすいため、お手入れが必要です。しかし、手軽に使えるメガネ拭きなどでいきなり拭いてしまうと傷が付いたり、コーティングがはがれたりする可能性があるため、適切な方法でメガネのお手入れをしなくてはいけません。

【清潔に保つ方法】
・水洗いする
・中性洗剤で洗浄する
・メガネの専用クリーナーで除菌する
・抗菌仕様のメガネを使用する

水で洗った場合は、金属パーツの錆を防ぐためにもティッシュなどで水滴を優しく吸わせた後にしっかりと拭き上げましょう。また、消毒などで使用するアルコールが含まれたシートなどでメガネを拭くと劣化するため、使用は避けた方が無難です。メガネ洗浄除菌グッズを上手に活用すれば、適切な方法でメガネを清潔に保てます。

メガネのアイガンでできる菌対策

メガネについたさまざまな汚れを落とすためには、メガネ専用クリーナーの使用がおすすめです。メガネのアイガンでは除菌や帯電防止機能のついたメガネ専用クリーナーを取り扱っています。また、自分で手入れするのが心配な人はメガネのアイガンで無料クリーニングのサービスを受けられます。

メガネ専用クリーナー クリンネス21

クリンネス21は、除菌や帯電防止機能付きのメガネ専用クリーナーです。メガネのアイガンのスタッフも店舗で使用しています。

一般的な石鹸やシャンプーなどはレンズのコーティングを痛める可能性があります。一方、クリンネス21にはそのような成分が含まれていないので安心して使用できます。液だれしないムースタイプなので、メガネのほかに腕時計の文字盤にも使えて便利です。

サイズは、持ち運びしやすい60mlの通常タイプとたっぷり使える200mlの大容量Lサイズの2種類があり、通常サイズは毎日使用しても1ヵ月持ちます。

通常サイズ:¥1,100(税込)
大容量Lサイズ:¥2,200(税込)

すっきり除菌! 無料メガネクリーニング

全国のアイガングループ全店では、メガネの無料クリーニングを実施しています。メガネ専門店だからこそできるテクニックでメガネをケア。除菌もできるのですっきり清潔なメガネに仕上がります。

誰でもいつでも何回でもクリーニングできる他、アイガンでメガネを購入した人はフィッティングや調整などのケアサービスが無料で受けられるので、ぜひ足を運んでみてください。

「抗菌」の意味を正しく理解し、効果が期待できる商品を選ぼう

菌を抑える製品の性質や効果を知るためには、まずは抗菌・殺菌・除菌、それぞれが持つ意味や表記の決まりを理解することが大切です。意味を理解し、自分が必要としている商品を正しく選ぶことで、身の回りを清潔に保てます。メガネを始め、普段触れるものを清潔に保つために上手にアイテムを選んでくださいね。

※こちらに掲載されている商品情報・価格・キャンペーンは掲載日時点での情報です。