補聴器の種類から購入方法まで、おすすめメーカーも含めてご紹介!

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補聴器の種類から購入方法まで、おすすめメーカーも含めてご紹介!
耳が聞こえづらい時に頼りになる補聴器。加齢で耳が遠くなった方や病気で難聴になった方など、補聴器を必要としている方へ、補聴器の種類や購入できる場所などをご紹介します。

補聴器の種類

補聴器には様々な種類があります。まずは補聴器の種類を知り、自分に合ったものを探してみてください。

耳あな型オーダーメイド補聴器

耳あな型オーダーメイド補聴器とは、名前の通り耳の穴に入れて使用するタイプの補聴器のことで、耳の穴の形に合わせてオーダーメイドできます。こちらのタイプなら、目立ちにくいデザインの「ソノヴァグループ」補聴器がおすすめです。

バート B-チタン 補聴器

また、類似タイプで既成デザインから選ぶ「既成耳あな型補聴器」もあります。

<メリット>
使用する人の耳の穴に合わせて作成するオーダーメイドなのでフィット感が抜群。
耳の穴に装着するため、人本来が持つ耳介の効果が発揮できます。
また、周囲から見えにくいため、目立たないところもメリットです。

<デメリット>
デメリットとして、ハウリングが起きやすいこと、使う人が限られること、オーダーメイドのため値段が高くなることが挙げられます。
ただ、最新のものでは、ハウリング防止機能が備わっている補聴器もあるので、一度体感してみるのもおすすめです。

耳かけ型補聴器

耳かけ型とは、耳にかけるようにして使用するタイプの補聴器です。

<メリット>
耳かけ型には、ハウリングが起こりにくい、機能が多い、対応できる難聴程度が軽度から重度まで幅広い、というメリットがあります。
耳あな型よりも装着していることが分かりやすいですが、スタイリッシュなデザイン性を重視した耳掛け型補聴器も数多く出ているので、見た目もおしゃれにこだわりたい方におすすめです。

<デメリット>
メガネやマスクをかける際に邪魔になる、適切な方向感覚が得られないなどが挙げられます。
耳にかけるので、汗をよくかく方であれば耳の後ろがかぶれやすくなることもあります。

症状別の選び方

<軽度~高度難聴>
軽度〜高度難聴は耳あな型タイプを含む全タイプの補聴器が対応しています。
そのため、耳へのフィット感や生活スタイルに合わせたものを選択しましょう。

<軽度~重度難聴>
軽度〜重度難聴の方にはRIC型、耳かけ型タイプがおすすめです。
RIC型の「パナソニックのR4シリーズ」は、目立たない小型の補聴器なので、アクセサリーのようにおしゃれに装着できます。また、耳に優しいフォルムなので長時間の使用も可能。カラーも10色あり、お気に入りの1点が見つかりそうですね。

パナソニックの充電式補聴器R4シリーズ。2017年度グッドデザイン賞で金賞を受賞。ケースに置くだけで簡単に充電でき、テレビの音声を無線でクリアに楽しめます。

充電式耳かけ型 R4シリーズ

パナソニックの充電式補聴器R4シリーズ。2017年度グッドデザイン賞で金賞を受賞。ケースに置くだけで簡単に充電でき、テレビの音声を無線でクリアに楽しめます。

補聴器はどこで購入するのがおすすめ?

補聴器を購入しようと思っても、お店で見かけたことがあまりないという方も多いのではないでしょうか。ここでは、補聴器を実際にどこで購入すれば良いのかご紹介します。

認定補聴器技能者のいるお店

日本には「認定補聴器専門店」と呼ばれる専門店があります。認定補聴器専門店は、補聴器取扱店の中でも公益財団法人テクノエイド協会に認定された補聴器店のことを指します。補聴器の適正な販売のために示されている「認定補聴器専門店業務運営基準」をクリアしたお店にこの称号が与えられ、認定補聴器専門店には認定補聴器技能者が在籍しています。

認定補聴器技能者とは、基準以上の知識や技能を持っていると公益財団法人テクノエイド協会が認定した人のことです。厳しい基準をクリアしている技能者なので、安心して補聴器の相談をすることができます。

補聴器購入の流れ

日本補聴器販売店協会のインターネットページでは、住んでいる町の市町村名や販売店名などのフリーワードで補聴器を取り扱っているお店を検索できます。

1.耳鼻科を受診して聴力のチェック
2.ご来店・ご相談(聴力測定・補聴器選択・視聴と調整)
3.補聴器に納得したら購入

このような過程を経て補聴器を購入することができます。

おすすめの補聴器メーカー

ここでは人気の高い補聴器メーカーを特色と合わせてご紹介します。

ソノヴァグループ

スイスに本社を置く大手補聴器メーカーで、子会社にフォナック社、ユニトロン社2つの補聴器メーカーを持っています。世界シェア1位の実績と、商品バリエーションの豊富さが魅力です。子供から高齢者まで、あらゆるニーズに対応した商品が揃っています。

ウィリアムデマントグループ

こちらも2つの子会社で補聴器を取り扱っているメーカーです。
装着していて負担が少ないものや、脳へのリハビリ効果などが考慮されているもの、声のツブがしっかり聞こえることに重きを置いているものなど、様々なタイプの商品があります。

シバントスグループ

シバントスグループの補聴器は賑やかな場所でも音がクリアに聞こえるなど、人混みでも使用しやすい性能の良さが人気です。元は医療機器総合メーカーの補聴器部門だったという実績も魅力。

GNリサウンドグループ

こちらはスマートフォン連動補聴器も販売しているメーカーで、重度難聴用の補聴器や、スマ-トフォンと連動して紛失時にすぐ発見できる補聴器など、便利な商品が人気を集めています。ハウリング防止機能がついたものもありますので、ハウリングが苦手な方にもおすすめです。

補聴器の値段とグレードについて

様々な種類、購入場所がある補聴器ですが、平均的な値段はどのくらいなのでしょうか。

補聴器の種類によって値段は様々

補聴器の種類によって値段は大きく異なります。ここでは、それぞれの補聴器の平均的な値段をご紹介します。

<耳あな型オーダーメイド補聴器>
ひとりひとりに合わせたオーダーメイド品になりますので、10万〜30万円程が平均的な値段です。

<既製耳あな型補聴器>
既製の耳あな型の補聴器はオーダーメイドではないため値段も約7万円前後と比較的リーズナブル。
ただ、自身の耳穴の形にしっかりとフィットするものを選ぶ必要があります。

<耳かけ型補聴器>
耳かけ型は約7万円〜30万円前後が平均的で、デザイン性や機能性で大きな違いがあります。

<ポケット型補聴器>
ポケット型補聴器とは、小型の本体からイヤホンが伸びたタイプの補聴器です。
約3万円〜8万円前後が平均的で、アナログ式とデジタル式があります。

また、補聴器の購入には補助金が出ることもあります。
重度難聴などで身体障害者の認定を受ければ、障害者総合支援法により補聴器購入時に補助が受けられるようになります。
申請は市役所で行うことができますので、該当する方は確認してみましょう。

種類だけでなく、機能によっても差がある

補聴器の値段は大きく「①補聴器本体の価格」「②設定や調整などの技術料」の2つに分けることができます。
①は耳あな型や耳かけ型など種類の違いです。
②の設定や調整の技術料に入るのは、オーダーメイド代やハウリング防止機能、テレビとの連携機能などが主で、この①②で補聴器の値段が決まります。

また、補聴器を選ぶ際は「集音器」との違いも覚えておく必要があります。見た目がよく似ており、比較的リーズナブルなのでこちらを購入する方も多いようですが、集音器は医療機器として認定されておらず、聞こえ方に合わせた調整が難しいものがほとんどです。難聴で悩まれている方には、聴力測定を受けて購入する補聴器がおすすめです。

補聴器にはグレードがある

補聴器は標準的な仕様のものから、高機能のものまで様々なグレードがあります。グレードが上がればその分高価になりますが、快適な生活をサポートしてくれます。補聴器の使用頻度や使用シーンなど、生活スタイルに合わせたグレードを選びましょう。

<スタンダード(基本機能充実モデル)>
スタンダードは手頃な価格で標準的な機能を求める方や、人が多い場所での使用頻度が少ない方におすすめです。

<ハイグレード(音質追求ハイスペックモデル)>
ハイグレードは人が集まる場所に行ってもクリアな音質が保て、うまく聞き分けることが出来るため、綺麗な音質を求める方や人が集まる場所へ良く行くという方におすすめです。

<プレミアム(フルスペック&フルオートモデル)>
ハイグレードは充実した機能が備わっており、どんな場面でも快適に過ごすことができます。お仕事などで音声をしっかり聞きたい方などにもおすすめです。

補聴器の種類・値段を知って、自分に合った補聴器を選ぼう!

耳が聞こえづらくなるというのは大変なことです。耳の聞こえによって生活に不便さを感じることがあれば、この記事を参考にして補聴器を検討してみてはいかがでしょうか。補聴器には様々な種類があるので、自分に合った補聴器を見つけて快適な生活を送りましょう。