サングラスをかけて登山を安全に!選び方やおすすめアイテムも紹介

目次
登山でサングラスをかけるべき3つの主な理由
「曇りの日の登山であれば、サングラスは不要」と思っている人もいるかもしれません。しかし、天候にかかわらず、登山をする際はサングラスが必須です。まずはその理由について見ていきましょう。
1.山は紫外線量が多く目にダメージを受けやすいから
サングラスをかける理由は、太陽の日差しから目を守るためだけではありません。山は標高が高くなればなるほど紫外線量が多くなる場所。紫外線量は、標高が1000m高くなるごとに約10%も増えると言われています。目の角膜などがその紫外線のダメージを受けやすいので、目を紫外線から守るためにもUVカットのサングラスをかける必要があるのです。
2.目が疲れにくくなるから
サングラスをかければ山の斜面が認識しやすくなり、太陽のまぶしさも軽減してくれるので目が疲れにくくなります。
目に疲れを溜めてしまうと、そこから回復させるにはかなりの時間が必要です。「多少の疲れくらいは平気」などと甘く考えずに、サングラスをかけるようにしましょう。
3.アクシデントから目を守ってくれるから
山を登っていると、突然強い風が吹いたり、砂埃が舞ったりなどのアクシデントに見舞われることも多いでしょう。
強い風や砂埃を目に直接浴びると、一瞬視界を失ってしまいます。足元が不安定な登山道で視界を失うことは命の危険に関わるので大変危険です。また、場所によっては木の枝が飛び出しているところもあり、それが目に刺さってしまうことも考えられます。
サングラスをかけていれば、このようなアクシデントや危険なものからも目を守れるのです。
登山用サングラスを選ぶ4つのポイント
大切な目を守ってくれるサングラスは、登山だけでなくキャンプでも大活躍します。では、サングラスを実際に選ぶ際はどのような点に注意すれば良いのでしょうか。サングラスを選ぶ際に大切な4つのポイントを紹介します。
1.軽めのものを選ぶ
サングラスは顔に装着するアイテムですから、いかに快適にかけられるかが重要なポイントとなります。まず押さえておきたいのは「軽いサングラス」であること。軽いものであれば、耳や鼻にかかる負担が少なくなるので、長時間かけていても痛くなりにくいです。
だからと言って軽ければ良いというわけではありません。軽いだけでなく、尚且つ重心のバランスが取れるサングラスがおすすめです。耳側に重心が来るタイプであれば、装着感が良いので快適にかけられます。
2.フィット感を確認して選ぶ
自分の顔にサングラスがしっかりフィットしているかどうか、という点も重要です。登山では、高低差の道を歩くことが多いので、歩いている時にサングラスが頻繁にズレるようでは困ります。
お店で実際にサングラスをかけて歩いてみたり、頭を振ってもサングラスがズレないかを確かめたりしてください。特に、登山では足元など下を見て歩くことが多いので、下を向いた時にズレないかチェックすることが大切です。
また、フレームの下部分が頬骨に当たっていないかどうかもあわせて確認しておきましょう。
3.季節や天気に応じてレンズカラーを選ぶ
サングラスのレンズはさまざまな色味が揃っていますが、レンズカラーによっても周囲の見え方が大きく異なります。登る季節・時間帯・天気に合わせてカラーを選びましょう。
早朝から夕方までと対応時間帯が広いのはグレー系のレンズ。裸眼の時と比べても違和感を感じずにかけられ、それでいて光をカットしてくれるので目が疲れにくいです。
足元がゴツゴツしているような山道を歩く場合は、ブラウン系のレンズがおすすめです。コントラストがはっきりするので歩きやすいでしょう。
ブラック系のレンズは、太陽の光が強い時や照り返しが強い場所などに適しています。ただし、光量が少ない場所や時間帯では、かえって見えにくくなるので注意が必要です。
登山の際に緑の美しさをよりしっかり感じたいのであれば、グリーン系のレンズを選ぶと良いでしょう。緑色がはっきりと見えます。
登山に行く回数が多い人であれば、カラーが異なるサングラスを数種類揃えておけば、どのような状況にも対応できるので便利です。カメラを通して各レンズカラーで景色を見ると、色の見え方の違いを実感できるはずです。
4.レンズの機能性を重視して選ぶ
レンズはカラーが豊富なだけでなく、偏光レンズや調光レンズなど機能面に優れているものもあります。
偏光レンズは強い光や照り返しなどを抑えてくれるレンズ。上でも触れたように、光が直接目に入ることで、目はダメージを受けて疲れやすくなります。偏光レンズであれば、入ってくる光を抑えながらも視界を確保できるので快適です。
調光レンズは、紫外線の量に合わせてレンズカラーが変わります。その時々の状況に応じてレンズカラーが変わるので、サングラスを数種類持ち歩く必要もないでしょう。
調光レンズの特徴は、外気温によって変化の仕方が異なり、暑いところでは変化が少なく、寒いところでは変化が大きくなることです。そのため、寒いところでの調光レンズの使用には注意しましょう。紫外線量が多い上に外気温が低いので、通常よりもレンズがさらに濃くなってしまい、周囲が見えづらくなってしまいます。視界が悪い中での登山は大変危険です。
登山用におすすめなサングラス
登山に最適なサングラスを紹介します。それぞれのアイテムで特徴や利点が異なるので、どれが自分にぴったりのアイテムかチェックしましょう。
STRサングラス_1012 ROBIN
STRは、愛眼のハイパフォーマンス偏光サングラス「ストームライダー」のデイリーラインとして誕生しました。乱射光などのカット率を示す偏光度は最高値の99%で、UVカット率はなんと99.9%。
光をカットする割合を示す可視光線透過率は、どんな天候でも使いやすいとされる22%です。普段使いにも適しているこちらのサングラスは、登山だけでなく日差しが気になるキャンプでも大活躍します。
STRサングラス_1011 CROW
こちらのサングラスも偏光度が99%で、UVカット率が99.9%という高数値です。下の方も見やすい「スラントシステム®」が採用されているので、足元を確認することが多い登山やキャンプなど、アウトドアシーンにぴったり。快適なフィット感の立体パッドと、三次元に調節できるステンレス製アームが使用されているので、激しい動きをしてもズレにくくなっています。
手持ちのメガネに装着可能な便利アイテム
最後に、持っているメガネに装着できる便利なアイテムを紹介します。値段もお手ごろなアイテムが多いので、一度試してみるのもおすすめです。
スポルディングクリップオン
持っているメガネをサングラスに変身させられるアイテムで、わざわざサングラスにかけかえる手間が省けます。装着後は、指ではね上げたり下ろしたりするだけ。登山はもちろんのこと、車や自転車の運転時にもおすすめです。
Hydrotac(貼るリーディングレンズ)
こちらは貼るタイプのレンズです。使用方法は、お手持ちのメガネに合わせてカットし、水を垂らして貼るだけ。何度も貼り直しが可能なので、もし貼り方を失敗しても心配いりません。
メガネに貼ることで二重焦点サングラスになるので、手元の細かい物も見やすくなります。登山中に見つけた小さい虫や花などの観察にはぴったりです。
サングラスをかけて安全に登山を楽しもう
安全・快適に登山を楽しむためには、サングラスは必須。登る季節・時間・天気に合わせてサングラスを選びましょう。また購入の際は、実際にかけてみてフィット感などを確かめることも大切です。ぜひ自分にぴったりの登山用サングラスを見つけて、登山を楽しんでください。