「第38回 国際メガネ展 iOFT」に潜入!受賞モデル&2025・2026年のメガネの注目トレンドとは?
目次
「第38回 国際メガネ展 iOFT」当日の様子をレポート!
「国際メガネ展 iOFT(International Optical Fair Tokyo)」は、日本最大のメガネ・サングラス・アイウェア関連製品の専門展示会です。世界中から最新のメガネやサングラス、関連パーツ・周辺機器などが一堂に集結します。
展示会では製品展示に加え、次シーズンのアイウェアトレンドを発信する「日本メガネ大賞」や、メガネが似合う著名人を表彰する「日本メガネベストドレッサー賞」、さらに業界の最新動向や他業界の成功事例を紹介する「iOFTセミナー」など、多彩なプログラムが展開されます。
全国のメガネ店やセレクトショップの経営者、仕入担当者が仕入れや情報収集のために来場し、業界にとって重要な商談の場として長年親しまれています。
今回は、2025年10月1日~3日に開催された「第38回 国際メガネ展 iOFT」に潜入し、「第29回 日本メガネ大賞2026」の受賞製品や注目の企業ブースを取材。その様子をこのあと詳しくレポートしていきます。
※本展示会は商談展のため、一般の方のご入場はできません。
「国際メガネ展(iOFT2022)」潜入レポート!企業ブースの注目アイテムを紹介 - Aigan STYLE(メガネ・めがね)
「第29回 日本メガネ大賞2026」受賞製品をピックアップ
「日本メガネ大賞」は、優れたデザイン性と先進的なテクノロジーを兼ね備えたアイウェアを表彰する、メガネ業界で注目度の高いアワードです。
「第29回 日本メガネ大賞2026」では、国内外からエントリーされた製品のなかから、2025年7月1日以降に発売される新フレーム・サングラス・関連アクセサリーを対象に、最も優れた製品が選出されました。受賞製品の一覧は以下のとおりです。
【デザイン部門】
株式会社 エクセル眼鏡| MAXIS/MXU-224
株式会社 佐々木セルロイド工業所|SASAKI/KAZUMA TYPE 2(グランプリ)
株式会社 トニーセイムジャパン| tonysame:/ tonysame: 3DP / TS-10760-002-3DP01
株式会社 ネクサス: KIO YAMATO/ KP-J35
【テクノロジー部門】
株式会社 ハセガワ・ビコー|HASEGAWA BICOH/優眠
Double Black Company Limited|UNSUIKYO/Scion M2 RS(グランプリ)
DITA Japan 株式会社|DITA-Lancier/LSA-141
株式会社 ホプニック研究所|eoContrast/ハイコントラスト可視光調光
ここでは、受賞製品のなかでも編集部が特に注目した「株式会社 エクセル眼鏡」「株式会社 ハセガワ・ビコー」「Double Black Company Limited」のメガネをピックアップ。実際の展示会場で撮影した写真とともに、その魅力を詳しくご紹介します。
デザイン部門|株式会社 エクセル眼鏡
【ブランド名】 MAXIS(マクシス)【製品・モデル名】 MXU-224(エムエックスユー ニイニイヨン)
2色のリムを組み合わせて、途切れたラインをつなぐ独創的なデザインが印象的なフレーム。色を切り替えた2つのリムと、部分的に覗くレンズの断面が軽やかなアクセントとなり、シンプルながらも洗練された印象を与えます。顔になじみやすく普段使いしやすい点も大きな魅力です。
審査員からは「ニュートラルな印象のなかに個性が光る」「美しさと使いやすさの両立が秀逸」と高い評価を受けました。
テクノロジー部門|Double Black Company Limited
【ブランド名】 UNSUIKYO(ウンスイキョウ)【製品・モデル名】 Scion M2 RS(サイオンエムツーアールエス)
3段階で調整できるスクリューマウントを備え、さまざまな顔立ちにフィットするフレーム。花柄には武士の襟花をモチーフにした意匠をあしらい、耐久性を高めながらデザイン性も追求しています。さらに、テンプル部分は屋久島縄文杉から着想を得ており、3Dモデル設計とCNC加工によって高精度に成形されています。
審査員からは「重厚な造りながら調整性に優れている」「機能とデザインの融合が見事」と高く評価されました。
テクノロジー部門|株式会社 ハセガワ・ビコー
【ブランド名】 HASEGAWA BICOH(ハセガワビコー) 【製品・モデル名】 優眠(ユウミン)
要介護・介護従事者のことを考えて開発されたフレーム。「やさしい」をテーマに設計され、かけたまま眠っても安全性が保たれるよう、素材や構造を丁寧に検証し、快適さと安心感を両立しています。サイズ調整や着脱のしやすさにも配慮され、日常生活に寄り添う1本です。
審査員からは「細部までユーザーへのやさしさが感じられる」「大げさにならず機能が自然に溶け込んでいる」と高く評価されました。
企業ブースを訪問!気になる新作と注目トレンドとは?
「第38回 国際メガネ展 iOFT」では、多くの企業ブースが出展し、最新のトレンドや話題の製品が集まりました。 今回はそのなかでも、愛眼スタッフが特に注目した2社をご紹介します。
洗練されたデザインでメガネ大賞を受賞した「エクセル眼鏡」と、新作モデルや韓国トレンドを意識したアイウェアを展開する「ハグ・オザワ」のブースにお邪魔し、直接お話を伺いました。
エクセル眼鏡|メガネ大賞を受賞した「MAXIS/MXU-224」に注目
チタンフレームやコンビフレーム、機能性フレームなど、幅広い製品を展開するエクセル眼鏡。今回、「日本メガネ大賞2026」のデザイン部門で「MAXIS/MXU-224」が受賞し、大きな注目を集めました。当日は営業部の三橋さんに受賞モデルのポイント、来場者の反応とトレンド、そしてエクセル眼鏡のものづくりへのこだわりについて伺いました。
――日本メガネ大賞2026を受賞した「MAXIS/MXU-224」のポイントは?
三橋さん:短いリムをあえてデザインの“課題”ととらえて、ワンポイントでアクセントを加えることで、これまでにない軽やかな印象を出せたモデルになっています。リムの一部をカットして色を切り替えることで、個性がしっかり際立つデザインに仕上がりました。
もともとメンズのラインナップはベーシックな商品が多かったので、今回のモデルは私たちにとっても新しいチャレンジです。メンズ向けとしてつくっていますが、ユニセックスなデザインなので女性にもかけていただきやすいと思います。
――注目モデルへの来場者の反応と、いまのトレンド感は?
三橋さん:ブースでは「おしゃれ」「かわいい」といった声を多くいただいていて、反応はとてもいいですね。メンズ向けの色味をベースにしていますが、ブラウン系など女性にも合わせやすいカラーも展開しています。
最近、国内では小ぶりなサイズ感がトレンドになっていて、淡い色味で顔なじみの良さを重視する方が増えています。海外では大きめのフレームが主流なんですが、日本ではこのコンパクトなモデルが好評なんです。幅広い年代の方に手に取っていただけるのも、このモデルの強みだと思います。
――エクセル眼鏡ならではのこだわりは?
三橋さん:弊社の製品は、すべてオールメイドインジャパンのパーツを使っています。品質面への信頼はもちろん、デザイン面でも「置いたときにかわいい」という見え方にもこだわっていて、特にこちらの「mamuse」のようなレディースモデルではそういった部分を意識しています。
かけ心地や機能性はもちろん大事なのですが、それと同じくらい見た目の楽しさも大切にしています。伝統的な技術に新しい発想を加えることで、エクセル眼鏡らしいものづくりを続けていきたいと思っています。
ハグ・オザワ|EYEs CLOUDの新シリーズと韓国系トレンドに注目
「EYEs CLOUD」をはじめ、オリジナルブランドの開発・販売を手がけるハグ・オザワ。今回は、新シリーズ「EYEs CLOUD Hybrid(アイクラウド ハイブリッド)」が来場者の注目を集めていました。当日は商品企画部の廣辻さんに、開発の背景やこだわり、今後のトレンドについて伺いました。
――イチ押しモデル「EYEs CLOUD HYBRID」とは?
廣辻さん:従来の「軽くて、しなやかで、色鮮やか」という「EYEs CLOUD」のコンセプトはそのままに、機能面をさらに強化した新シリーズです。耳掛け部分にメタルパーツを使い、質感を上げるとともにうしろに重さをもたせることで、度付きレンズを入れた際に全体の重量バランスが整う設計になっています。
従来のオール樹脂フレームとは異なり、フロントは樹脂、テンプル部分はメタルパーツを組み合わせたハイブリッド構造。軽さだけではなく、実際にかけたときの安定感まで考慮したモデルです。
――「EYEs CLOUD」シリーズでのこだわりは?
廣辻さん:かける人それぞれの悩みにしっかり応えられるよう、幅広いラインナップを揃えています。たとえば、強度近視の方向けには、厚いレンズが目立たないようリムに厚みをもたせた設計を採用しています。
廣辻さん:一方で、ゆったりとしたかけ心地を重視される方にはレンズ幅を広くしたモデルも展開。顔の幅が広く、メガネ選びに悩まれている方からも「テンプルが食い込みにくい」とご好評をいただいています。
――最新トレンドや今後のハグ・オザワの展望は?
廣辻さん:最近は韓国系のトレンドが強くなってきていて、天地幅が広くリムの太い、大ぶりなフレームが注目されています。また、メンズでは引き続きベーシックなカラーが主流ですが、レディースではより鮮やかなカラーや、小顔の方にもフィットしやすいコンパクトなサイズ感(47サイズなど)も増えてきています。
廣辻さん:弊社でも、韓国トレンドを意識した「haneeh」というブランドを展開しています。韓国のデザイナーが企画・デザインを手がけており、カラーリングやフォルムも日本のメガネとは一味違った仕上がりです。
シンプルで洗練されたデザインから、個性を際立たせる大ぶりなモデルまで、幅広いラインナップをご用意しています。今後もこうしたトレンドを取り入れながら、より多様なニーズに応えられるブランド展開を目指していきたいと考えています。
最新トレンドをチェックしたら、愛眼であなたにぴったりのメガネを見つけよう!
世界中の最新アイウェアが集まる「国際メガネ展 iOFT」。展示された製品は、メガネ業界の最新トレンドを知るうえで見逃せない注目アイテムばかりです。愛眼でも、こうしたトレンドモデルをはじめ、さまざまなメガネを取り揃えています。気になる製品があれば、公式オンラインショップからお取り寄せが可能です。
在庫状況や取り扱いに関するご質問は、お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。あなたにぴったりの1本を、愛眼で見つけましょう。
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