初めての度入り眼鏡購入マニュアル~レンズの種類や選び方、価格を解説~

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初めての度入り眼鏡購入マニュアル~レンズの種類や選び方、価格を解説~
初めて度入り眼鏡を購入する時は、レンズの種類や似合うフレームデザインなど、選ぶポイントがたくさんあり迷ってしまいますよね。眼鏡の価格を左右するのは、レンズやフレームの違い、さらにブルーライトカットなどの機能。本記事では度入り眼鏡購入の流れやレンズの種類、選び方、おすすめの度入り眼鏡を紹介します。

度入り眼鏡購入の流れ

眼鏡を購入する時は、事前に大まかな流れを把握しておくとスムーズです。特に度入り眼鏡の場合は、視力検査もしなくてはなりません。度入り眼鏡購入の流れを解説します。

まずは眼科を受診する

専門店でも購入可能ですが、眼鏡を作る時はまず眼科を受診しましょう。病気が原因で視力が低下している場合もあるため、初めて度入り眼鏡を作る時は、眼科を受診して目の状態をしっかりと診てもらってからがベターです。

また、眼科ではコンタクトの処方箋とも言えるコンタクトレンズ指示書(処方指示書)を出してもらえます。

眼鏡専門店で視力の測定とカウンセリングを受ける

続いて眼鏡専門店に行き、いよいよ眼鏡作りです。眼鏡の販売店は眼科に併設されている場合もあります。

眼科で出してもらった処方箋に基づいて眼鏡を作成しますが、お店で改めて視力を測定するケースが多いです。また、眼科の受診なしに訪れた場合でもしっかりと視力の測定をしてもらえるので、安心して依頼できます。

お店では視力の測定だけでなく、専門店でできる範囲の細かい測定や見え方などについてのカウンセリングを行います。度数などを明確にし適切な眼鏡レンズを作るための大切な工程です。

レンズの種類を選ぶ

次にレンズの種類を選びます。眼鏡レンズは大きく分けて、単焦点レンズと累進レンズの2種類です。単焦点レンズはさらに、近視用、遠視用、乱視用、老視用など見え方ごとに種類があります。

レンズの形状も球面レンズ、非球面レンズ、両面非球面レンズの3種類から選びます。レンズ種類の違いは、見え方だけでなく装着した際の見た目にも影響することを覚えておきましょう。

フレームを選ぶ

眼鏡レンズが決まったら、続いてフレームを選びます。例えばレンズが分厚いとフレームから大きくはみ出すなど、決定したレンズと好みのフレームが合わない場合があります。レンズがスマートに見えるフレームデザインはどれか、スタッフにアドバイスを求めながら選ぶと良いでしょう。

もちろん、自分に似合うかというファッション性、かけ心地などの実用性も重要なポイントです。両方を兼ね備えた好みのフレームを探してくださいね。

フィッティングを行う

仕上がりまでの時間はお店の状況や、選んだレンズによって異なります。在庫レンズがあれば、即日持って帰れるお店もあれば、遠近両用や、カラーレンズ等の特注レンズは1週間~10日程度かかる場合があります。

眼鏡は完成したら終わりではなく、フィッティングが欠かせません。フィッティングでは、実際に眼鏡をかけた時の目と眼鏡の平行、距離、フレームのかかり具合などを、正面、上方、側面、後方の四方から見て細かくチェックします。この工程を丁寧に行わないと、目の疲れや眼鏡のずれなどの原因になります。

度入り眼鏡のレンズの種類

度入り眼鏡のレンズには、レンズの仕組みから見て大きく2種類、形状から見て大きく3種類があります。どのレンズを使うかによって眼鏡を装着した際の見た目が変わるため、眼鏡専門店で試しながら選ぶと良いでしょう。ここでは、眼鏡レンズの種類を解説します。

単焦点レンズ

1枚のレンズで1つの見え方を補正するのが単焦点レンズです。そのため遠視用、近視用、乱視用、老視(老眼)用など各種類があり、遠近両用など2つの見え方の補正はできません。

補正の種類が1つとシンプルなので、目への負担が少ないのがメリットです。一方、もともとある近視に加えて老眼が進んだ時など一気にカバーできない点がデメリットと言えます。

累進レンズ

レンズ内に複数の度数が存在し、1枚で2つ以上の見え方を補正するのが累進レンズです。累進多焦点レンズとも呼ばれます。遠近両用や老眼鏡などに使用されることが多いです。

累進レンズの仕組みは、主に上下で度数が異なります。上部分は遠くがよく見えて、下部分に行くほど近くがよく見える仕組みです。複数の見え方をカバーできる点がメリットですが、見え方の歪みが気になる方や、慣れにくい方もいる点がデメリットと言えます。

球面レンズ

読んで字のごとく、レンズが球面、カーブを描いているのが球面レンズです。
近視と遠視ではカーブの付き方が異なり、近視用は外側部分が厚い凹レンズ、遠視用は中心部分が厚い凸レンズ。この外側と中心部分の差が大きい点が球面レンズの特徴です。

眼鏡のカーブには、光の屈折が関係しています。視力矯正の眼鏡レンズは入ってくる光線を屈折させることで、網膜に投影される像の不具合を調整し見え方をサポートします。視力が悪いほど屈折させるための厚みが必要となり、厚くなるほど外側と中心部分の厚みの差も大きくなる仕組みです。

また厚い球面レンズは、視界の端に歪みが生じます。さらに人からレンズを通して見た自分の顔も、目の大きさが違って見えるなどの変化が大きいです。

非球面レンズ

球面レンズに比べてカーブがゆるく、外側部分と中心部分の厚みの差が小さいのが非球面レンズです。レンズの端で起きやすい視界の歪みを抑えられて、その分疲れにくいのがメリット。

また人から見た時に、目のサイズが違って見えるなどの違和感も少ないです。度数の強いレンズが必要で、球面レンズでは分厚くなってしまう人におすすめできます。同じ度数で薄いレンズを作らなければいけないので、球面レンズより価格は高め。

両面非球面レンズ

片面だけでなく両面が非球面で、片面よりもさらにフラットで薄いのが両面非球面レンズです。レンズの外側部分と中心部分の厚みの差が最も抑えらます。その分歪みが減少され、目にやさしい点がメリットです。

強い度数を必要としている人、乱視が強い人などに向いています。値段は高めで在庫が少なく、そもそも取り扱いをしていない眼鏡店もあります。メガネのアイガンを始め、取り扱いのあるお店を事前にチェックすると良いでしょう。

度入り眼鏡の選び方

レンズだけでも種類が多いですが、フレームのデザインはさらにたくさんあります。長く使い続けるアイテムだからこそ、眼鏡選びは失敗したくないですよね。自分にあった度入り眼鏡選びのポイントを紹介します。

眼鏡レンズを使うシーンで選ぶ

仕事で使うのか、仕事の場合はパソコンを多く見るかどうか、運転中のみ使うのかなど、使うシーンがポイントです。パソコンやタブレットを多く見る場合のレンズは、ブルーライトカット機能付きの
ものを検討すると良いでしょう。場合によっては使い分けも重要です。

眼鏡と顔のバランスで選ぶ

一般的に、眉毛から顎までの長さの1/3を、眼鏡フレームの縦幅の基準として選ぶとバランスが良いです。横幅はちょうど顔の幅と同じになるくらいが適しています。丸顔にはスクエア、三角顔にはボストンなど、相性の良いフレームタイプも参考にしてくださいね。

度入り眼鏡の価格相場は?

眼鏡は、レンズやフレームによって価格が変動します。度入り眼鏡の価格相場について紹介します。

度入り眼鏡の価格

2016年の価格相場データによると、単焦点レンズの眼鏡は約2万1,000円〜、累進レンズの眼鏡は約3万8,000円程度です。これより安い店も多く登場しています。
また価格は、同じ度数でもレンズが薄くなるほど高く、UVカットやブルーライトカットなど機能がつくほど高いです。

度入り眼鏡と度なし眼鏡の価格の違い

度なしの眼鏡は、視力を補正する機能を持っていないため、その分価格は安いです。具体的には数千円程度のものから、幅広くあります。

価格の変動は度入り眼鏡と共通しており、UVカットやブルーライトカットなどの機能を付帯する分だけ価格が上がります。

メガネのアイガンのおすすめ度入り眼鏡

メガネのアイガンでは、(税込)1万3,200円より、超薄型レンズでも遠近両用レンズでも選べるスマートプライスなので安心です。最後に、アイガンおすすめの度入り眼鏡を紹介します。

艶麗 ENREI-1125N

デザインや細工から「日本の美」を強く感じる、上質なアイウェア。デザイン性だけでなく快適性、耐久性にも優れています。

Kohoro KH-2013/2014

透け感のあるやさしい色合いのフレームが特徴のアイウェア。ゴールドのメッキパーツが、顔を華やかに見せてくれます。

好みの度入り眼鏡を購入して楽しい眼鏡ライフを始めよう

度入り眼鏡を購入する時は、まずは眼科を訪れ、視力検査やより詳しい目の検査を実施して自分の目の状態を把握しましょう。レンズもフレームも種類が多く迷いますが、選び方のポイントをしっかり把握した上で、お気に入りの眼鏡を選んでくださいね。