初めての方へ
FIRST STEP「聞こえ」についての理解からはじめましょう。
年齢とともに体の機能が衰えるように、聞く力も衰えていきます。
一般的に40歳くらいから衰え始めていると言われています。
耳からの情報が少なくなると言葉や物音を聞き分ける能力も徐々に低下すると言われています。
ひと言に難聴と言っても⾊々なタイプがありますので、ご自分の「聞こえ」について知ることが大切です。
補聴器は「聞こえ」を補い、コミュニケーションを円滑にするためのものです。
そのためには、ご⾃分の聞こえに合った補聴器が必要になります。
補聴器をすることで
- ⼈と⼈との会話をスムーズにします。
- 社会⽣活の輪の中に積極的に⼊れるようにします。
- 様々な危険を察知できるようにします。
難聴の種類
伝⾳難聴
外⽿や中⽿の損傷や炎症が原因。(⽿アカつまりの場合にも起こります)⾳量を増すことで聞き取りやすくなるので、補聴器の使⽤が効果的です。
感⾳難聴
加齢や⼤きな⾳の聞きすぎによる内⽿の機能低下など感⾳系器官(内⽿・聴神経)の障害が原因です。
⼩さな⾳が聴き取りにくい、⼤きな⾳が響く・ひずむ、⾔葉が不明瞭などの症状が現れます。
補聴器を正しく調整して使えば、かなりの効果が期待できます。
混合性難聴
伝⾳難聴・感⾳難聴の両⽅の症状が現れます。
中⽿炎が悪化して内⽿が冒された場合をはじめ、いくつかのケースがあります。
こんなことありませんか?
こんな症状があれば補聴器の使⽤を検討しましょう。
2⼈以上の⼈が同時に話しはじめると聞き取れなくなる
⾃動⾞の中での話が聞き取りにくい
周囲の⼈の話がモゴモゴとはっきりしないように感じる
相⼿の話を聞き返したり推測して判断することがある
話し相⼿が正⾯を向いていないと聞き取りにくい
TVドラマのセリフがよく聞き取れない
携帯電話の呼び出し⾳に気付かないことがある
集会、会議、授業などで話が聞き取れないことがある
家族や知⼈から「補聴器をつけたら?」と⾔われることがある
あなたの聞こえの症状は?度合いによって選ぶ補聴器は変わってきます。
- 軽軽度難聴
- 会話中に相⼿の話を聞き返すことがある。⼩声やささやき声が聞き取りにくい。
- 中中等度難聴
- 会話が聞き取れず、あいまいに相づちを打つことがある。⾃分の後ろでの会話に気づかないことがある。テレビやラジオの⾳量が⼤きいと家族によく指摘される。
- 高⾼度難聴
- 会話の中で相⼿の声がよく聞き取れない。
⼤声での会話や⽿もとで話してもらわないと聞き取れない。病院や銀⾏などで名前を呼ばれても、気づかない時がある。
- 重重度難聴
- 正⾯から⼤声ではなしかけられても聞こえない時がある。⽬の前の電話の呼び出し⾳が聞こえない時がある。
補聴器選びのポイント
補聴器で100%満⾜した聞こえを得ることは難しいですが、失敗しないために幾つかのポイントを覚えておきましょう。